戦後70年 日本の平和と安全を願って 

【大紀元日本8月17日】写真でしか見た事のない叔父がいる。海軍から、叔父の死亡記録が届いたのは昭和20年5月20日。

昭和19年6月20日 時刻不詳 中部太平洋方面に於いて戦死

母は今年で満90歳になる。原爆投下の日、母も黒い雨に打たれた一人である。戦争の記憶は筆舌に尽くし難く、思い出したくなかったのであろう。それでも、ある日、戦争の記憶と、当時の苦労や思いを断片的に聞く事があった。戦争を知らない私にとって貴重な経験であった。

あれから70年、今、世界中のあちらこちらで紛争が絶えることはない。

また、自分の将来への不安、社会に対しての不満に起因した事件や事故が後を絶たない。

戦後70年、こんな時代だからこそ、あの戦争で、多くの若い優秀な命が、祖国の為に散ったという事実を忘れないで欲しい。戦死した人も、遺された人も、明るい未来の為、どんな時も生きていこうとした事を……。

私も、今へと命を繋いでくれた先祖の為に、この命を使いたいと思っている。それが何よりの供養と考えている。

平和で安全な日本の将来を信じたい。そうある事を切に願う。

(折出 文子)