台湾のお勧め観光スポット10選(下)

台南市 安平古堡

これは1624年に台湾で初めてオランダ人が建設した城堡「ゼーランディア城」。その後、明の復興を掲げる鄭成功はこの町の地名を安平(あんぴん)と改め、この城は安平古堡(あんぴん こほう)と俗称されるようになった。古堡のそばには古い町並みがあり、ここにはオランダ人によって台南で最初に設けられた大通りがあり、「台湾街」あるいは「石板街」と呼ばれている。
1683年、清朝は台南に台湾府を設置し、台南は台湾の首府となった。台南には、源遠流長とも言うべき長い歴史を背景に、神社、佛閣などの多くの史跡が存在している。歴史的な文化を伝承するほかに、詩や絵画などの当時の文物が展示されている。有名な史跡があるだけでなく、おいしい料理もあり、台湾を旅行する際には、是非台南を訪れることをお勧めしたい。

安平古堡(大紀元)
安平古堡(大紀元)

 

 

台北市 国立故宮博物院 

故宮博物院は世界四大博物館の一つであり、中華5千年の歴史を経た文化の精華が満ち溢れている。さかのぼれば、新石器時代から中華民国時代までを網羅している。ここには帝王時代からの国宝や、世界的に有名な文物も収蔵されている。1989年に、故宮博物院は延べ2年間をかけ、陶磁器、玉細工、銅器、書画、書籍、書類などの文物を発掘し、それらを七つに分類。発掘された文物の総計は64万5千点を超えた。観光客はここに来て文化財を見学したり、芸術品を鑑賞したりするだけでなく、美味しい台湾料理も味わうことができる。

国立故宮博物院(交通省観光局提供)
国立故宮博物院(交通省観光局提供)

 

 

新北市 野柳地質公園

野柳地質公園といえばやはりクインーズヘッド! 仙女が残した靴や燭台などのようにも見える不思議な岩石が聳えている。この公園は大屯山の麓にある岬で、見下ろせばまるで海中に潜っている1匹の巨大な亀のようでもある。沿岸の地形は自然に風化したり、また波浪により浸食されたりして、燭台石、海蝕凹壁、壺穴、キノコ岩、豆腐石などのさまざまな珍しい光景を目にすることができる。神の偉大さ、大自然の玄妙さを味わうなら是非ここを訪れるようお勧めする。

野柳地質公園の名所 「クインーズヘッド」 (台湾観光局提供)
野柳地質公園の名所 「クインーズヘッド」 (台湾観光局提供)

 

 

彰化県 鹿港老街

鹿港は昔、中国から台湾の中部に民族が移住する際、最も重要な港であった。また同時に、台湾と中国を結ぶ貿易港としても知られている。鹿港老街はかつて一度も補修したことがなく、無傷で保存されてきた清の閩南式建築の「古市街」である。赤い煉瓦通りにはレトロな雰囲気の漂っている建物が林立している。この街を散策すると、まるで時空のトンネルに入っているかのような街の雰囲気を味わうことができる。

鹿港老街「古市街」(大紀元)
鹿港老街「古市街」(大紀元)

 

 

台湾全土 夜市

台湾料理が美味しいことは世界的に有名だが、台湾の夜市は台湾の食文化に欠かせない観光スポットである。台湾人は誰でも皆夜市でぶらぶらと散歩したり、軽食を摂ったりする。しかも、ここ数年来、海外からの観光客も多く、ツアーなどでは台湾の夜市がすでにスケジュールに組み込まれている。中国人の観光客は台湾を旅行するなら、夜市に行かなければ、台湾に行ったとは言えないというほどだ。
台湾観光局の統計によれば、台湾を旅行する観光客の70%が夜市を訪れ、B級グルメを満喫するという。CNNの報道「台湾の極意」によると、台湾の人気観光地ランキング第1位は台湾全土の夜市であり、台湾の夜市の数は300件を超えている。

                              

(翻訳・能業、編集・恵)