習近平「虎退治」加速 江派核心に近づく

2015/11/26 18:00

 中国共産党5中全会直後、習近平主席が進める「虎も蠅もたたく」反腐敗運動が加速した。11月前半、艾宝俊・上海副市長を含む8頭の「虎」(省・部または軍クラス以上の汚職高官)が捉えられた。このほど、当局に近いグループは、習近平当局の反腐敗運動は大きな政治リスクを冒し、各種の利益グループと戦っていると発信した。アナリストによると、江沢民元総書記の古巣である上海の副市長への取り調べは、江沢民を清算する行動の序曲だという。

 「虎」8頭を捉える

 11月13日、中国証券監督管理委員会(証監会)のナンバー2、姚剛・副主席が「厳重な規律違反の容疑がある」として取り調べを受けたと公表された。同日、呉瑞忠・元第二砲兵工程大学副政治委員と瞿木田・元武装警察交通指揮部副司令員も調査された。

 10月29日、中国共産党第18期中央委員会第5回総会(5中全会)が閉幕した。直後の11月2日~11日の間にも、5頭の「虎」が捉えられた、即ち朱福寿・東風自動車会社総経理、司献民・南方航空株式有限会社理事長、白雪山・寧夏自治区副主席、艾宝俊・上海副市長、呂錫文・北京市副書記である。寧夏、上海と北京においていずれも「十八大」後初めての「虎」である。これにより、今月前半の12日間に8頭の「虎」が捕らえられた。

 中国共産党「十八大」以来、これまですでに130数人の省・部または軍クラス以上の汚職高官が取り調べを受けた、中の多くは江派の背景を持つ。

 反腐敗に退路なし

 11月16日、習近平主席身辺の情報をしばしば発信することで知られる「微信」(ウェイシン)公式アカウント「学習小組」は署名入りの文章を発表し、習近平氏が執政してすでに3年経ったが、鉄腕の手段で虎も蝿も叩いてきた。彼は民衆が最も腐敗を嫌うことをよく知っている。民衆または腐敗分子のどちらかの感情を害することになるが、習氏は迷いもなく後者を選んだ。

 文章によると、中国の情況はとても複雑で、敏感である。この3年間、習当局は政治的リスクを冒し、数多くの人の縄張りを打ち破り、各種の利益グループ、既得利益者と戦ってきた。

 11月18日、習近平主席の側近で、日本の官房長官に当たる党中央弁公庁主任の栗戦書氏は中国共産党機関紙の『人民日報』で文章を発表し、「反腐敗の闘争は止めてはならず、緩めてはならない」と強調した。

 また、習近平氏、王岐山氏も幾度も、当局の反腐敗「虎退治」は生きるか死ぬかの「闘争」であり、「反腐敗に退路はない」、「弓で矢を放ったら回収できない」などと発言してきた。

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