早起きは三文の徳 古代中国の生活

2015/12/25 07:00

 最近、流行した「朝活」という言葉。早朝のさわやかな空気は健康にいいし、静かでおだやかな時間は何をやってもはかどります。早起きに関しては、古代中国でも重視されていました。

 中国宋代の儒学者・朱子は書いています。「一日の計は晨(あした、朝のこと)にあり、一年の計は春にあり、一生の計は少壮時(若い時)にあり」。一日のスタートは、まず早起きから始めてみませんか?

二度寝をするべからず

 清代末期、様々な功績をあげた政治家の曽国藩(そう・こくはん)は、毎日4時に起床することを日課としていました。彼は家族にあてた手紙の中で、こう述べています。「過去2世紀において、我々の祖先は常に早起きすることを日課としていた。私の曾祖父は、日の出の一時間前に起き、父は日の出と共に起きた」「早起きし、日の出と共に起きよ。一度起きたら、二度寝してはいけない」

 また、曽国藩は、早起きは単に自分自身を律するためだけでなく、子々孫々に影響を与える重要なことであると言いました。怠惰な癖をつけてしまえば、その子供たちはそれを真似し、孫の世代になれば更に堕落し、結局この一族は没落してしまいます。

 「一世代が怠惰な生活を送れば、次の世代は不徳な行為にふけるようになる」と警告しています。

早起きの大物たち

 清代には、三人の傑出した皇帝が誕生しました。彼らは毎日5時に起床し、9時には朝礼が行われました。

 清代の政治家で曽国藩の弟子のひとり、李 鴻章(リ・ホンチャン)も、毎朝6時に起床していました。李は手紙の中で、「朝の空気はとても新鮮です。寝室の空気は夜のうちに汚れてしまいますが、新鮮な空気を吸い込むと、清々しい気持ちになり、どんな病気にも対抗できるほど身体が活性化してきます」

 李 鴻章は、清朝期の外交を担い、活躍した大物の政治家として知られています。

早起きはすべてを制する

 中国には、人より早く行うことが重要であるということわざがあります。「先んずれば人を制す、後るれば則ち人の制する所と為る」(先手を取れば相手を抑えることができるから、何かをする時は人より先にやるのがよい。後手に回っては勝ち目がない)

 早起きして人に先んじれば、余裕を持って仕事に取りかかれます。遅く来た人は、早く来た人の流れに身を任せるしかありません。早起きは、まさに三文の「得」なのです。

(翻訳編集・郭丹丹)

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