意外と知られていないインドの真実

インドというと、カレーかヨガを思いつくでしょうか。意外と知られていないインドという国についてご紹介します。

 一、 無料医療制度

風邪や歯痛から心臓病まで、かなり豪華な病院で無料で治療を受けることができる。入院中は栄養補給のために1日10ドルの補助が支給され、飲食もすべて無料で提供してくれる。患者は治療の情報を提供することで、世界の医学の事業に貢献できる仕組みになっている。

 二、無料教育制度

インドでは、すべての子供が無料で学校に行くことができる。学校の授業料などを一切支払う必要がなく、昼食も学校側が無料で提供している。これは幼稚園から大学まで続く。海外からきた移民や、インドの少数民族の子どもたちをインドの社会に溶け込ませるため、学校に通わせる補助金もある。

インドの整った高等教育の体系はイギリスの高等教育制度を踏襲したもので、世界で一番適切な高等教育制度だといわれている。インド工科大学(IIT)は、アジアの理工系で第1位、世界で第3位と言われ、インド工科大学に入れなかった人がマサチューセッツ工科大学に行くとも言われている。

(鳳凰房産提供)

 三、民主的な選挙制度

インドでは選挙によって議員を選出する。4年ごとに開催される国会選挙で議員と大統領を選出する。選挙の時期は、約10億人近くの有権者が投票所に行き投票する。敬虔なインド人は投票書を持ち歩き、「家内安全」と「無病息災」を守る札になると信じている。

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 四、迅速に発展する経済

現在、インドはBRICs(有力新興国とされるブラジル、ロシア、インド、中国)の中で最も良いバランスをとりながら発展し、経済構造も整っている。今日のインドはすでに整っている工業の体制を作り上げ、化学工業と鋼鉄では世界一となった。例えば、ミッタル・スチールは鉄鋼生産量が世界一で、世界最大の鉄鋼メーカーである。また、製薬とIT技術も米国の次に位置し、主に製造業としての中国や資源の輸出に依存するロシア、ブラジルをはるかに越えた。

インドは民主主義の国で、自由経済貿易制度を実施し、公益事業以外に国有企業はない。インドの最大の企業はすべて私営企業で、タタ、リライアンス・インダストリーズ、ウィプロ、バジャージなどがある。インド政府の立場は国内の資本を支持し、外資を制限する。中国のファーウェイのような、技術と価格において優位の企業でも、インドでの発展は困難だ。

 五、発展だけを最優先させない

前世紀、インドが分離独立した時、米国の化学工業の著名人・デュポンがインドを訪問した際、ネルー大統領にインドで化学製品工場を開設することを提案したが、拒否された。大統領は、清潔なガンジス川の水はインド人にとって母のような河で、少しの汚染が許されないと言った。60年来、インドは化学工業による汚染問題を起こしたことがなく、機械、鋼鉄、生物技術、IT技術の核現代工業を設立した。

 六、古代文明の発祥地

インドと中国は世界四大文明の発祥地で、インダス文明は紀元前26世紀頃に成立していて黄河文明より古いが、同じ古い歴史を持つ中国人はインド社会に溶け込みやすい。インドの社会で、中国人はクシャトリヤ階級に属し、尊敬されている。

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 七、経済成長の恩恵を受ける国民

現在、インド人の平均月給は65112ルピー、日本円にすると約11万4千円。そのうちボンベイとバンガロール地区の給料が最も高く1人当たり約8.6万ルピー、日本円で約15万円である。中国と国境を接する東北部の首都地区が最も低く、月給は 52,000~48,000ルピー で、日本円にすると約8万4千円〜約9万円。

 八、大富豪が多い

米『フォーブス』誌によるとインドの富豪40人のうち、上位4人の総合財産は2000億ドルに達し、中国の富豪上位50人の総合財産より多い。40人は、伝統の石化工業や鋼鉄、IT技術、製薬などの業界の人だが、不動産業界の人はいない。

 九、インドの人口

現在の人口は約 12億人だが、インド政府はこれまで、中国のような計画生育政策は実施していないだけでなく、出産を奨励している。これはインドの食糧の自給率がとても高いためだ。インドは1973年にエコ農業を始めてから、食糧の自給率は170%まで達し、国内の供給に満ち、残りは他の国、例えば中国やフィリピン、バングラデシュなどの国にも供給している。2014年には、中国はインドから約6千トンの米を輸入した。

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 十、行者がたくさんいる

彼らは肉体に様々な苦行を課すことなどで、最終的な解脱を得ることを人生の目標としている。多くの人は、彼らは収入がないため生活はどうしているのかと思うかもしれないが、実際にはインドの食糧の生産量がとても高いため、政府は毎年、寺院に大量の食糧を無料で配り、これらの寺院も無料で行者、観光客、住民に食料を提供している。そのため、インドでは、これまで餓死したという話をあまり聞かない。

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 十一、インドの憲法

インドの憲法は、州の議会の議員によって選ばれた憲法制定議会によって起草された。インドの民主政治的なものだと言える。憲法は何度も改正を経て、395条と1000数項目の具体的な条項があり、「世界で最も長い憲法」だといわれている。インドの憲法は国の根本的な法の形式で、政治において私有制の統治地位を確定し、同時に公民の基本の人権、自由の人権、文化教育の人権と私有財産の不可侵な人権などを定めている。

 十二、インドの映画産業

インドの歌舞劇は世界中の人々に好かれている。インドの映画の題材は自由で、ハリウッドのようにボンベイではボリウッドという映画・ドラマ街もできた。年間7千本余りの映画ができ、輸出額は約70億ドル近くに上る。中でも「インドのスーパーマン」「米高ジャクソン」などが全世界の人を魅了した。「どうしてインドの映画にはいつも歌と踊りがあるの?」と聞く人がいるかもしれないが、それはインド人の楽観的な生活と、積極的に向上する精神の現れなのだ。 

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 十三、インドの鉄道

 インドの鉄道は国有企業で、公営企業として利潤をあげることが制限されている。多くの列車に無料で乗ることができ、どこで乗っても降りても自由だ。鉄道は毎年インド政府の財政補助に依存しているが、鉄道側は乗車券を販売して、利益を得ようという考えはない。鉄道の社長Lakeshi.Mohan氏は、納税者によって建設された鉄道は、国民に無償で提供すべきだと話している。

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(翻訳編集・真子)