デヴィッド・ボウイの専属ドラマー ドラムに「真善忍」

2016/01/16 00:00

 世界的なロック・ミュージシャンのデヴィッド・ボウイが10日、がんにより死去した。フェイスブックには、彼の死を惜しむ多くのファンからメッセージが寄せられた。あるカナダ人俳優が載せた写真には、ステージに立つボウイの姿と、その後ろで法輪功の理念「真善忍」の漢字3文字のステッカーが貼られたドラムで演奏するドラマーが写っていた。

 このドラマーはスターリン・キャンベル(Sterling Campbell)。シンディ・ローパー、デュラン・デュランらと共に演奏した名ドラマーだ。1992年からボウイの専属ドラマーとして活躍している。

 キャンベルは法輪功の修練者であると公言している。2002年には中国の天安門広場へ向い、法輪功の理念「真善忍」の横断幕を掲げて迫害停止を訴えた。しかし警察に30時間拘束され、暴行を受けた。これ以後も、中国の人権問題を訴える活動を続けている。

 ボウイの信念、専属ドラマーの友人が明かす

 キャンベルの友人であるカナダの映画スター、マイケル・マホナン(Michael Mahonen)は、フェイスブックで写真とともに、キャンベルとボウイ、法輪功について明かした。

 それによると、ボウイは、キャンベルが法輪功学習者であることや法輪功が中国で弾圧されていることを知っている。法輪功の理念「真善忍」の3文字をバスドラムに貼るのは、ボウイの提案だったという。

 「ボウイは才能ある知的な人物だ。法輪功を支持することで、中国当局から圧力を受ける可能性を知っていながらも、ボウイは自分の信念を変えることはなかった」とマホナンは書いている。

 このドラムセットは、キャンベルとともに世界各地をまわった。ボウイは、多くの人に法輪功が迫害されていることを知らせるため、コンサートのたびに会場の外で法輪功迫害を周知するブースの設置を許可していた。2004年、ボウイは「リアリティ・ツアー」で来日公演を果たしており、日本のファンも目にしたかもしれない。

 過度な「ロックな生き方」を変えた

 キャンベルは2009年、カナダ紙グローブ・アンド・メールの取材で、法輪功を始める前の人生の荒んだ生活と、その後の健全な変化について語っている。

 それによると、キャンベルはアルコール中毒になり、たばこやドラッグに溺れ、荒れた生活をしていた。改善のため、ヨガや太極拳、ホメオパシーなどを試したが、「何もかも疑わしいと思っていた」というキャンベルの状況は変わらなかった。ある日、マンハッタンの公園でゆるやかな動作で気功をしていた法輪功に出会ったが、最初は懐疑的だった。

 しかし、法輪功は「押しつけがましくなかった」ため、自らすすんで学習者へ質問を繰り返した。法輪功の本を読むと「自分が探していたものだと気づいた」と理解したという。

 キャンベルは修練を始めてから3週間で禁煙に成功し、飲酒と薬物もやめ、健康を取り戻しただけでなく、精神的にも穏やかになり、明るくなった。

 デヴィッド・ボウイの世界ツアーには、現地の法輪功学習者が迫害を伝えるブースを設置するのを許した。「私は心の底から、より高潔になろうとする人を支援したいと誓っただけ」と述べた。

​​カナダの俳優マイケル・マホナンがフェイスブックに掲載した、友人で故デヴィッド・ボウイのドラマー、スターリン・キャンベルとドラムセットの写真(スクリーン・ショット)

(翻訳編集・山本アキ)

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