爆発事故

中国江西省の花火工場爆発 死者はわずか3人?

2016/01/22 17:40

中国江西省上饒市広豊区の花火や爆竹を生産する工場で20日に起きた爆発について、現地政府は3人が死亡、53人が負傷、1人が行方不明と発表した。事故の詳細は明らかにされておらず、「近所の住民だけでも5人死んだ」などの発言がネットに出回り、多くの市民が政府発表の真偽を疑っている。

 国内メディア「現地政府は世論掌握を優先」

 1月20日夜、北京紙・京華時報は「江西省花火工場爆発で56人死傷、現地政府は世論を掌握することに優先」というタイトルの記事で、広豊区政府が爆発の情報を操作し、マイナスの報道を避けていると指摘した。

 これを見た多くのネットユーザーは、「政府は、自分の評判の為に事件の真相を隠している。自分の評価は国民の命よりも大事なのか」と怒りを露わにした。「この十数年、政府は常に恥知らずな行動をとってきた。彼らにとって、死傷者のことや国民が正しい情報を知る事は重要ではなく、自分の評価だけを常に気にしている」と嘆いた。

 死者は100人以上?

 同紙が伝えた、事故が起きた工場で働いていた作業員の話では、事故発生時は数十人の作業員が残業していた。爆発は計13回起こり、衝撃波で窓や建物全体が地震発生時のように揺れたという。

 多くの市民は、政府が発表した死傷者の数に対して疑問を抱いている。爆発現場付近に住む住民によると「私の近所だけでも一家5人死んでいる。政府はまた嘘をついている」「工場付近の住宅は爆破ですべてなくなっている。死者は少なくとも100人以上いるはずだ」とネットで明かした。

 事故当時はホラー映画のように

花火工場爆発の衝撃波で変形した
シャッター(ネット写真)

ネットユーザーが載せた事故直後と見られる写真を見ると、爆発の凄まじさが伝わってくる。住宅の窓ガラスは全て割れ、天井も強烈な揺れで破損している。お店のシャッターが破損しているところもある。

 住民の話によると、爆発音や建物の破壊音とともに住民の悲鳴も起こり、現場はホラー映画のワンシーンのように恐怖感が漂ったという。

 中国では2月8日の旧正月に向けて、爆竹の生産がピークを迎えていた。爆発した花火工場の近くには稼働中の他の花火工場がいくつも隣接し、また付近には2つのガソリンスタンドがあり、住民は引火を恐れた。

 20日午後8時過ぎ、火は消し止められた。しかし爆発から20時間たっても破裂音が鳴り響き、煙があがっていた。

(翻訳編集・山本アキ)

次ページで事故写真と動画を掲載。

特集:天津爆発事故

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