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中国経済の「新指標」 「レンタル西洋人」市場の萎縮

2016/02/16 14:44

 数年前まで、中国では「レンタル西洋人」がもてはやされていた。多くの企業が発表会や販売促進イベントの中でアルバイトの西洋人を、外国から来たビジネスマン、科学者、建築士、エンジニア、医師、有名モデルなどと偽って紹介し、自家商品の「国際性」「先端技術性」を顧客や消費者に印象を与えようとした。米ロサンゼルス・タイムズ紙が伝えた。

 「レンタル西洋人」の仲介人である張氏は、「白人は自信に満ちているという印象を与えるため、説得力があるので、文化と学術交流などの正式の会議やイベントの時に依頼する。黒人はバーの開業や貿易活動、商品の促販で雇う」と同紙に話した。

 ある西洋人は報酬1000ドルで、架空のカリフォルニア品質管理企業の専門家に演じさせられた経験談が、2010年の月刊誌「ザ・アトランティック」に紹介された。また2008年には、あるスコットランド女性は、山東省石油ボーリング式典で「石油関連の大富豪」として出席した。彼女いわく、宴会や式典に出席して座るだけで報酬を得られたという。

 しかし最近、人気の「レンタル西洋人」は、特に大都市では、急速に衰退してきた。

 ドキュメンタリー映画『中国人のドリームランド』の監督デービット・ボレンスタイン氏によると、数年前なら、西洋人は町中のあちこちを歩くだけで大金を稼げたが、今では需要が75%も減ってしまった。

 モデル会社を経営しているマックス・リュー氏によると、北京や上海のような大都市では、人々が西洋人の顔になれてきたためか、「レンタル西洋人」は既に減退したが、武漢や成都などの地方都市では、まだ多少重宝されている、とコメントした。

 北京大学中文学部の張頤武教授は去年、国営メディアで発表した文章の中で、企業が「レンタル西洋人」でイメージ作りという「荒唐無稽な」詐欺手法を捨てるべきだ、と呼びかけた。

 「レンタル西洋人」市場減退の背景は複雑で、反腐敗キャンペーンや当局の取り締まりなどと言われたが、ある意味では「消費者が成熟してきたというサイン」「賭博のような中国経済が本当の市場経済に変化していく兆し」とロサンゼルス・タイムズ紙は指摘した。

(翻訳編集・単馨)

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