【ぶらり散歩道】–岐阜篇– 静かな穴場スポット ひるがの高原

岐阜県、郡上市の標高900メートルに広がる「ひるがの高原」。春の水芭蕉に始まり、四季折々の湿原高原を楽しむことができます。高原の緑の風はとても爽やかで、カッコウやウグイスなどのさえずりもゴールデンウィーク頃から聞こえてきます。登山やハイキング、テニス、ゴルフにも最適で、夏はキャンプをする人も多く、避暑地や別荘地として有名です。10月下旬からは見事な紅葉が広がり、冬になるとウィンターリゾートの拠点に早変わり。美しい銀世界が広がります。

(yomeo撮影)

ひるがの湿原植物園」は、長良川源の高鷲村にあり、かつては広大な湿地帯が広がっていました。現在は地元の人達に守られて、ひるがの湿原の面影を残す貴重な場所です。園内には50種類以上の湿原植物と水生植物が生育し、4月になると、ピンク色の桜並木とその近くに群生する白い水芭蕉の対比が美しい。自然のままの遊歩道をのんびりと散策することができます。

(yomeo撮影)
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国道156号線沿いにある長良川の源流の分水嶺公園「ひるがの分水嶺公園」。日本海に流れる庄川と、太平洋へ流れる長良川に分かれています。公園横の売店では、ひるがの高原の牛乳をたっぷりと使用したソフトクリームも人気です。

(yomeo撮影)
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「ひるがの高原 牧歌の里」は春のチューリップ、夏のラベンダー、秋のコスモスなど、常時20種類以上の四季折々の花々がとても綺麗な高原リゾート。のんびりデートしたり、リフレッシュしたりと、女性グループやカップルの旅にも最適です。ファミリーでは、馬や牛、羊などの動物とふれあったり、ネームプレートやパワーストーンブレスレットなどの創作体験が楽しめます。また、牧場の搾りたてミルクから作ったソフトクリームや地場の飛騨牛のステーキなど、おいしさも一杯です。日帰り温泉、「牧華」でくつろぐこともできます。

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ひるがの高原の南、国道156号線沿いの大きく回ったカーブの奥には、落差17メートルの「夫婦滝」があります。仲良く寄り添って落ちる二筋の滝から「夫婦滝」と呼ばれるようになりました。駐車場から滝壺までは約200メートルあり、途中には「長良川源流湧水」と名付けられた湧水があります。水量は少ないですが、口に含むと冷たくて美味しい水です。

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ひるがの高原から車で約20分~30、北へ向かうと、御母衣湖の湖畔に「荘川桜」と呼ばれる樹齢450年の2本のエドヒガン桜があります。樹高20メートル、幹回り約6メートルで岐阜県指定天然記念物に指定されています。御母衣ダム建設によって、ダム湖に沈む運命にあった桜を移植して保護し、桜のあった荘川村に因んで「荘川桜」と名付けられました。桜の満開時期と合わせて毎年日没~21時頃までライトアップされます。ため息が出るほどの美しさです。

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(文・yomeo)