独占インタビュー

中国臓器狩り新報告 共著者デービッド・マタス氏 独占インタビュー(2)

2016/07/05 07:00

この記事は、中国臓器狩り新報告 共著者デービッド・マタス氏 独占インタビュー(1)のつづきです。


大紀元:報告書を簡潔にまとめると?

マタス:説明のない臓器提供源からの移植が大量に行われているという内容です。臓器提供源は良心の囚人、主に法輪功修煉者であると、あらゆる証拠が示しています。

大紀元:中国臓器収奪の調査から10年が経ちました。

マタス:今回の報告書は、この分野で私が調査した四つ目にあたります。イーサン・ガットマン氏がかなり関わりました。人々の関心と認識が高まっています。

 最近、ガットマン氏が書いた『The Slaughter』(仮題:大屠殺)の読者から質問メールは毎日とどきます。

 長年にわたり一つのことを調査してわかることは、多くの人は一度、認識すれば、忘れることもなく、いなくなることもないということです。問題の認識、(中国政府への)プレッシャーは、どんどん高まっていきます。

 欧州議会で決議案が通過し、米議会でも通過しました。

 専門家を混乱させる、それらしく発言する

マタス:中国政府は逆行しています。言葉を和らげ、語彙を変え、それらしく語りますが、何も正しい行動は起こしていません。政府の発表に混乱する人さえいます。国外の発問者が聞きたいことを中国政府が発言するので、説得されたくない人々を説得することはかなり難しいです。

大紀元:この問題に対して定かでないと思っている人もいます。事実であれば21世紀における最大規模の人権犯罪です。しかし、なぜ人権擁護機関や移植協会は何もしないのでしょうか。

マタス:移植専門医と人権擁護機関の答えは異なると思います。

 移植医療に携わる人々は、人権問題に慣れていません。取り扱える許容範囲を超えてしまっているのです。

移植協会のメンバーの中には、これで問題は終わったとする者もいます。しかしそうではありません。先月ローマでデルモニコ氏(注:フランシスL.デルモニコ医師、移植協会前代表)とパネルディスカッションをしましたが、彼は中国に行き、医師に合い、病院に行きましたが「中国側は正しいことを語っており、問題は見られなかった」というのです。

 このパネルディスカッションで、「中国の移植制度は何をしたらいいと思われますか」と質問を受けたので「専制の怒涛がうねる中国では、人権と法律は全く期待できません」と答えました。

 中国で適切な移植制度を設ける唯一の方法は、法に準じる国家、独立した法制度、自由に報道できるメディア、人権への尊重を揃えること。

 人権問題を多く扱ってきた経験から、人権侵害者からの反応は2つに分かれます。一つ目は「あっちにいけ。お前の干渉することではない。国内問題だ。異国の価値観を押し付けないでくれ」といって、はねつけることです。この問題を最初に調査したときの中国側の反応でした。

 二つ目は、人権侵害者の反応として典型的なものですが「おっしゃる通りです。時間を下さい。私たちは変わろうとしています。まだ国が十分に発展していません。どうすればよいか教えてください。助けてください」というもので、現在の中国側からの反応は、ほぼこのようなものです。結果は同じです。人権侵害は続きます。表現を変えただけです。

 しかし移植専門医はこのような表現にすぐ惑わされてしまいます。諸外国を通じて多くの人権侵害を扱うことに慣れていないからです。惑わされたまま、一度見るだけなのです。「一度だけ僕をだましたなら君の恥、二度も僕をだましたのなら僕の恥」という格言があります。移植専門医は一度だけ騙された時点で止まっています。

中国国家ぐるみの臓器収奪を取り上げた映画「ヒューマン・ハーベスト」は放送界の最高賞であるピーボディ賞受賞した。第74回ピーボディ賞授賞式典でトロフィーを掲げる、デイビッド・キルガー氏とデイビッド・マタス氏。2015年5月31日に米ニューヨークで撮影。(Benjamin Chasteen/Epoch Times)
 

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