法輪功迫害

18年離れ離れの父娘、中国税関でパスポート切り刻まれ 父出国できず

2016/08/12 23:23

 中国系アメリカ人の女性が米国人の夫ともに、中国国内で迫害される法輪功学習者の父親を渡米させようとしたが、税関で、父親のパスポートが「無効」となり破棄されたため、出国できなかった。中国滞在中は数十人の警官から監視、尾行が続き、行動を抑制されつづけていたという。

 米国籍で北京出身の王暁丹さんと米国人の夫・ジェフさんは7月下旬、父親の王治文さんを渡米させようと、北京にわたった。2人は、8月9日に到着した米国のニューアーク国際空港でメディアの取材に応じ、状況を説明した。

 王暁丹さんによると、米国に帰国しようと夫婦が父親分も含めて広東省で出国手続きを取ろうとしたところ、税関職員が突然、父親のパスポートをはさみで切り刻んだ。パスポートを失効した父親は、出国できなかったという。

米国に帰国後、
インタビューに答える王暁丹さん(新唐人)

 父親の解放にあらゆる手を尽くすも… 

 父親の王治文氏は、迫害政策で最も長く虐げられたうちの一人だ。1999年7月20日、江沢民が推進した法輪功弾圧政策がはじまると、当時、中国法輪大法研究会の協調人だった治文さんは真っ先に逮捕され、同年12月27日に禁固16年の判決が下った。娘の王暁丹さんは当時19歳。元中国鉄道部エンジニアだった父親の支援のもと、米国に留学中だった。

 2014年10月に王氏は釈放されたが、その後も当局から24時間、監視下に置かれていた。父親を共産党政権下の中国から離れ、自由にさせるため、暁丹さんは父親のパスポートを申請し、父親の渡米を計画した。

 パスポート作成には成功した。「パスポートも得て、米国への移住手続きも全て整った。これで父を連れていくことができるとばかり思っていました」。

 しかし、暁丹さんの希望は打ち砕かれる。出国手続きの際、税関職員らは突然、説明もなく父親のパスポートを切り刻んだ。「公安部で無効になった」と聞かされただけで、詳しいことはわからない。暁丹さんは法輪功の修練が要因にあると考えている。治文さんは、釈放されてからも修練を続けていた。

 父親の出国失敗のショックは大きい。「ビザを始めとする必要書類は全て無効になりました。私たちが父を救うために何年も積み重ねてきた努力が、一瞬で水泡に帰しました。(出所して)自由の身であるはずの一般市民が、なぜ出国できないのですか」。

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