北朝鮮の人の本音 予想外な中国、日本に対する見方

2016/09/22
更新: 2016/09/22

このたび、中朝国境の街・丹東に赴き、ひんぱんに北朝鮮の人々と接触すると自称する中国人の軍事評論家が、彼らの考え方をブログに明かした。厳しい情報封鎖と金政権のプロパガンダの強い社会で、中国や日本に対して、予想外な見方をしていることがわかった。

中国東北部に広大な北朝鮮の土地?

北朝鮮の人々のことを知る中国人でニックネーム「貝貝軍事」は、軍事情報を載せる自身のブログで、彼らの考え方の一例を並べた。 

 1.中国の東北部には、広大な北朝鮮の領土がある。しかし、中国共産党がその土地を占拠し、(肥沃な土地を奪い)貧しい土地を残していったため、北朝鮮の農業は失敗している。この責任は中国にある。

 2.中国は歴史上、北朝鮮から大量の資源を略奪して、国民、特に美人を連れて行った。

3.第二次世界大戦時、金日成政権のおかげで、中国を助けて日本を追い出すことができた。そうでなければ、中国東北部はもっと占領されていた。

 4.朝鮮戦争についての認識。「ただ中国と米国とだけの戦いであり、北朝鮮の領土は戦場として利用された。そのため、国は大きな損害を受けて、多くの国民が死亡した」。

朝鮮戦争中の1951年6月、幸州山城で、米軍の戦車に立つ幼い姉弟(AFP/GettyImages)

 参考リンク「朝鮮戦争の真相」大紀元中国語台湾版から(中国語)

 5.北朝鮮は、(中国)東北地方をずっと守り、米国と日本からの再侵略を防いでいる。中国からの援助は少しだけにもかかわらず、北朝鮮はずっと中国を保護している。そのため、北朝鮮は貧しい。

 6.北朝鮮の戦略上、ロシアは、中国と比較できないほど重要。

 7.中国人は隠しているが、実際は中国より北朝鮮のほうが豊か。民衆の生活も、北朝鮮のほうがずっと良い。中国は全土の資源を、中朝国境を流れる鴨緑江の沿岸部に投入して、発展を見せかけている。

 8.中国共産党は北朝鮮を裏切って、北朝鮮の宿敵(韓国)と関係を築いている。

 9.お金儲けが目的でなければ、中国および中国人とは付き合わない!


「貝貝軍事」は、文末にコメントしている。「中国人が、北朝鮮の人々を『兄弟』と考えるには難しいようだ。彼らの金ずるになってしまうかもしれない。片思いを改めて、目を覚まさないといけない。鴨緑江から向こうに住む人々の考えは、あなたの思っているのとは違う!」

中国人は共産党のプロパガンダ、北朝鮮は金一族のプロパガンダ

大部分の中国人は、北朝鮮に優越感を抱いているという。共産党のプロパガンダによると、中国は長きにわたり、北朝鮮に食料物資、武器、資金を送ってきた。1950年の朝鮮戦争時には、中国から「義勇兵」を78万人も送り、数万人~数十万人の犠牲者を出したという。

中国共産党は、北朝鮮と金一族政権を手厚く支援してきたと宣伝しているが、一方で、北朝鮮の人々は中国に「恩義」を感じているどころか、金政権のプロパガンダから、中国を憎んでいるようにさえ見える。

(翻訳編集・佐渡 道世)   

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