これらのダメージを知っても、まだ怒る?

人間が怒った時に体に様々な反応が出るが、さて、あなたはこれらのダメージを知ってもまだ怒る?

 脳充血

怒りやすい人は時に過激な行動をとったりする。なぜなら、人は怒りを抑えられずに感情を爆発させた時に、脳の思考回路が異常になるからである。漢方医(東洋医学)が診るには、頭に血のが上ると、肝陽上亢にかかりやすく、顔や耳が赤くなったり、めまい、さらには気絶、脳充血まで引き起こす可能性がある。

 心拍数の異常

怒ると心臓の収縮力が強くなると共に心拍数も早くなる。そのため大量の血液が顔の方に送られ、心臓内の血液が減り、酸素と血液の供給量はともに不足してしまうので、心臓は倍速回転で働かなければならない。そのため、不整脈が生じ、心筋虚血、胸部圧迫感、胸騒ぎがしたり、さらには狭心症、心筋梗塞を誘発する可能性もある。

 肺へのダメージ

漢方医には「怒りのわだかまりは、すべて肺に属する」という言い伝えがある。怒ると息切れしたような感覚になったことは誰しもあるだろう。(息が詰まることで自然に肺にダメージを及ばす)実際、人が怒っているとき、呼吸が荒く、肺胞は止まらずに拡張し空気を入れ替える必要があるため収縮する暇がなく、最終的には肺胞が破裂してしまう。

 胃腸障害

科学的立場から見ると、怒る時に交感神経が興奮状態であり、心臓と血管が活発に動くことで、胃の部分の血液の流れが減少してしまう。すると腸は緩やかな動きになり消化不良になる。これが長続きすると胃の病気にかかる。

 怒りによる肝臓の鬱積

怒ると血液中の赤血球の数が増え、血液が凝固しやすくなり、最終的に心臓の血管を傷つける。同時に体内からカテコールアミン(神経ホルモン/例えば、アドレナリンやドーパミンなど)が分泌され、心拍数の増加、血圧と血糖値が上昇、酸素消費量の増加と、体内から熱が産出され、様々な種類のホルモンの分泌が乱れてしまう。

 腎臓へのダメージ

漢方医には、五臓(肝・心・脾・肺・腎)は体の一体となっていて、特に腎臓は五臓の母という言い方がある。怒りは腎臓を間接的に傷つけ、腎臓に異常が起き、短期的には起きないが、長期的に泌尿器に現れる。

 乳がん

乳がんというのは乳房に腫瘍ができた状態だ。漢方によると、情緒不安定によって成る肝臓内の気の停滞や、肝臓と脾臓の失調、生気と血液の停留が原因とみている。これは怒ることと密接に関係している。

 外見の変貌(醜くなる)

イライラしやすい人は外見でさえも醜くしてしまう。怒ると甲状腺の高進を引き起こし内分泌が失調する一方、血液中で毒素が発生し、毛包を刺激することで肌にシミが現れる。

(翻訳編集:淳萌)