不屈の精神

高智晟弁護士「絶対にヒラリー・クリントンに投票しない」(2)

2016/11/23 14:00

この記事は、高智晟弁護士「絶対にヒラリー・クリントンに投票しない」(1)​のつづきです。


「良心を無視した取引しないで」

 米国政府は、アジア太平洋地域における安全保障と対中関係の間で、バランスを維持することの難しさを知っている。各国政府が、このごろつき政権との関係を維持していく難しさにも理解できる。

 しかし、中国国民の利益を犠牲にして、良心を無視した取引を絶対に認めることはできない。このような取引への非難は絶えないことは、われわれが人間である証しだと思う。(一部では、私が欧米諸国政治家を非難したことには、欧米諸国の力で中国を変えようとの狙いがあると言われたが、これは違う) 

 偉大な米国の価値観(自由・平等・民主主義など)と米国民に対して、私は常に尊敬の意を抱いている。地球上ではこのような国が存在することに、キリスト教信者である私は、常に神に感謝している。思い通りにいかないことも多いが、米国は世界秩序の維持に努めている。もしロシアや中国がこの世界秩序を主導していれば、どれほどの混乱が起きるかは想像に難くない。

 しかし、歴史を見ると、米国は1941年までに大日本帝国に対して石油や鋼鉄などの軍需物資を売っていた事実もある。これは旧日本軍が、アジア各国での侵略行為を公然に支持したことになる。オバマ政権が中国からの不義の財のために動くことは、共産党の圧政に苦しんでいる中国国民に、米国歴史上最も悪い印象を与える。

 中国共産党という犯罪集団は、人類文明が直面する最大な脅威だ。オバマ政権はこの脅威と手を結んだ悪果を、すでに味わっているはずだ。南シナ海、朝鮮半島、アジア太平洋地域の安全保障、アフリカ、そして世界各地ではこの犯罪集団が影響力と支配力を増そうとしている。

自由の維持 欧米諸国は歴史的責任がある

 他の領域でも、中国共産党の勢力が拡大している。例えば、中国共産党が米国を含む世界各国で自由メディアの買収を加速化している。この数年間に、香港・マカオ、アジアの他の国、米国ですら反中国共産党の活動家の著書が出版できないことになった。

 私の本も、いまだに香港では販売できない。また活動家の中では、中国共産党に拘束されて中国に連行されることも起きている。言論自由を求め続ける私たち人類にとって、これは恐れるべき事態で、悪化の一途をたどっている。これを見過ごせば、米国や欧州諸国は、許認できない歴史的責任を負わなければならないと言える。

 しかし、2017年以降の中国はきっと、米国の価値観に基づく世界秩序に融合されるだろう。中国は、米国が引き続き世界規模でその歴史的な役割を果たしていくことに手助けをするだろう。特に、国際人道主義の面や人権の保障の面では、中国はきっとその担わなければならない責任を果たしていく。これは、われわれの長い目で見た利益に一致するからだ。

 高智晟

 2016年8月16日


 (翻訳編集・張哲)

 編集部注釈:高弁護士が執筆した同評論の日付は「8月16日」とあるが、中国本土に住む同氏から米国本部の大紀元へ渡るにあたり、中国当局から妨害があった。そのため、中国語大紀元電子版 『高智晟:絶不投希拉里(絶対にヒラリーに投票しない)』は10月28日に掲載することができた。

 高智晟:中国ハルビン出身。クリスチャン。2008年、2010年ノーベル平和賞候補者。2007年、米国弁護士協会「勇敢なる提唱者賞」受賞。

 高氏は1996年から人権侵害を受ける社会の弱者層に法的支援を提供し、無償弁護を行ったことで高名となる。弾圧されている法輪功やキリスト教「地下教会」のメンバーの弁護を引き受け、中国最高指導部に法輪功弾圧の中止を求める公開状を送るなどしていたが、2006年8月に逮捕。国家政権転覆罪で有罪判決を受けた。拘留中は残酷な拷問を受けたと著書で明かしている。現在も私服警察の監視が続いており、半ば軟禁状態にある。

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