いまの天安門は築46年 築浅「歴史的」建造物

2016/11/25 11:45

 北京の天安門。市の中心に位置し、現代中国のシンボルとして国章にも用いられている。最初に作られたのは今から約600年前の1417年。明朝の三代皇帝、永楽帝が建造し、その当時は「承天門」と呼ばれていた。その後、1644年に明朝の滅亡とともに焼失したが、1651年に清朝の順治帝によって再建され、この時に名前も「天安門」と改められた。

 だが、現在私たちが見ている天安門が、実は清朝に建築されたものではないということを知る人は少ない。元の天安門は、文化大革命のさなかに秘密裏に解体、再建されてしまったため、現在の天安門は、一見したところ築数百年の歴史的建造物だが、実際には「現代の建築物」というのが真相だ。

1970年にすげ替えられた「歴史的建造物」天安門

 中国メディアによると、1960年代の後半には、築数百年の天安門の構造部分が老朽化して既に深刻なダメージがあり、楼閣の主要部分がその重さに耐えきれなくなっていた。さらに1969年、河北省邢(けい)台市でマグニチュード6~7.5の巨大地震により構造が激しく変形。同年、国務院が天安門を建て直すことを決定した。

 報じられたところによると、天安門の楼閣構造は複雑で、非常に高度な技術が求められていたことから、3つの改築プランが提起されていたという。第1案は、元々の建築様式を維持し、一等木材と乾燥材料を使用して根本的に改築するというもの。専門家の意見は、この案に傾いていたとされる。

 第2と第3の案は、いずれも天安門の元の外観を維持しながらも、鉄筋コンクリート構造を採用して建築しなおすというもの。違いは、2案は台座部分を残すもので、3案は全面的な新建築物とするものだ。

 当局は、新たに台座部分を建設する際に、その中に党指導者層の身を守るための緊急避難施設を設けるとし、安全性を考慮して第3案が採用された。

わずか20日で完全取り壊し 築360年の歴史的建造物

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