デンマーク=「世界で最も幸せな国」と呼ばれるのはなぜ?

2016/12/23 06:00

 貧困者がいない、大同思想(孔子が描いた至公無私の平和な社会)の「老年の者は安心してその生を終え、壮年の者はその才能に従って尽力し、幼年の者は健やかにその成長を遂げる」という考えが、なんとこの雪国、デンマークで実現した。これは全世界で最も幸せで完璧な国家と言えるだろう。

 デンマークの第二の都市であるオーフスの街道の、花屋の露店には主人がいない。お客さんは花の値段に応じて空の植木鉢にお金を置いていく。このような無人販売は信頼関係のある社会でしか続けることはできない。この国では社会的地位や富裕の有無に関わらず、人は同様に尊重される。デンマークは皇室でさえ簡素な生活をし、女王は自分で市場に行き買い物までしている。

(ネット写真)

 国民の幸福度が高い

 統計専門サイトActuality.comによると、2014年度デンマーク国民1人当たりの所得(GNI per capita)は61310米ドル(約720万円)と裕福であることが分かる。(同年の各国の国民平均所得:アメリカ5.52万ドル(約650万円)、日本4.2万ドル(約490万円)、韓国2.70万ドル(約310万円)、中国7400ドル(約87万円)。また2006年7月にイギリスのレスター大学の社会心理学者ホワイト教授が世界幸福地図(World Map of Happiness)を作成したところ、178カ国中デンマークは1位であった。(ちなみに、日本は90位)

 デンマークは北欧に属し寒冷地帯にある。最南端の所でも北海道よりさらに北に位置する。毎年1月の日照時間はわずか5~6時間しかないので、0度以下の中で外出しなければならず、帰りは真っ暗な中を帰宅する。

デンマークでは95%の人口が信仰をもっている(ネット写真)

 社会での誠実さを遵守

 デンマークの親たちは、天気が次第に悪化しているにも関わらず、子供が外にいることを気にしない。両親は外は寒いと分かりながらも、ベビーカーに乗った赤ちゃんを店頭において、自分たちは店内で買い物をしたりお茶をしている光景がよく見られる。親たちは子供の体力と精神力を鍛える為だと考えているので、子供が寒くても気にしないという。それより驚くことは、親たちは子供が誘拐されることを恐れていないことだ。なぜならこの社会では互いの信頼度が高く、人々は利益や物で争う必要がないからだ。

 デンマーク人は、見張る人や監督する人がいなくても社会規則を遵守し、一つの理念を実践して、いつものように行い遂げている。例えば、デンマーク人は暴雨でも自転車をこぐ。なぜなら彼らは、自分たちが積極的に地球温暖化に対応していると考えているからだ。

 デンマーク人は皆それぞれ身分証明の番号が一組書かれた黄色いカードを一枚持っている。政府がこの番号を調べれば、納税、信用、犯罪、医療などの記録が明記されており、詳細な個人情報が分かる。一生を記録されたこの番号は、一人一人が誠実で信用されることを促している。デンマークでは信頼度指針が89%で、人と人との間に平等と尊重がある。この安心感がデンマーク人の幸福感へとつながっているのではないだろうか。

 相互尊重

 この国では、社会的に弱い立場の人々とお金持ちは同等に尊重される。2006年国連の『人間開発報告書』によると、デンマークの貧富の格差は世界2番目に小さい。先進国の中では1番である。基本的に貧しい人がいないと言われるのは、国民全員が同じスタートラインに立っているからだ。このことは社会福祉と教育の両面によく表れている。

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