アナスタシア・リン

「人権問題ふれないで」ミスワールド事務局、カナダ代表の言論を制限

2016/12/16 06:00

 世界の美女の素晴らしさを披露する舞台が、中国共産党の「検閲つき」大会に成り下がろうとしている。

 昨年、世界三大美女コンテストである「ミス・ワールド」カナダ代表に選出された女優で人権活動家アナスタシア・リンさんは、中国当局によって、同国海南島の三亜で開かれた決勝戦へ出席することを拒まれた唯一の出場者として知られる。

 この「償い」として、ロンドン拠点のミス・ワールドの大会事務局は、アナスタシアさんが今月18日、米ワシントンD.C.で開催される今年の決勝にカナダ代表として参加するのを認めると発表した。しかし、「人権問題に触れない」との制限があるという。ニューヨーク・タイムスの取材に、アナスタシアさんの親せきや友人が答えた。

 この条件は、「声なき人の声になる」をモットーとし、人権活動を評価されカナダ代表に選ばれたアナスタシアさんが大会に出場する意味そのものを、無力化しかねない。

 昨年の大会で、アナスタシアさんは、中国へ入国ビザを与えられないただ一人の代表者だった。彼女は香港経由で三亜入りを試みたが、香港当局は、彼女が同地行き飛行機へ搭乗するのを拒んだ。主催者側は意図的にアナスタシアさんの出場を阻んだ結果となった。

 2003年以後、三亜では6回も決勝戦が行われており、中国資本が濃厚であることもうかがえる。中国国内メディアによると、現地政府は大会開催のためのインフラ拡充に2億1500万元(約36億円)を投じたと伝えている。

 今年のミス・ワールド決勝戦は18日にライブ中継され、10億人が視聴すると推測されている。

 

2015年12月18日、米記者クラブで、ミスワールド決勝大会へ出場を試みたが、果たせなかった経緯や、大会で予定していたスピーチ内容について説明するアナスタシア・リンさん (Lisa Fan/Epoch Times)

主演映画のプレミアも出席阻まれ 

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