女ひとりで世界一周放浪記 12

「奇跡の国」ルワンダで見えた深い闇 そして闇を照らす光

2016/12/24 07:00

 皆様こんにちは。今回はアフリカ編です。前回の記事ではポルトガル滞在中の様子についてお伝えしました。約2カ月間のヨーロッパの旅を終え、その後アフリカ北部のモロッコに渡り、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアを訪れました。今回はルワンダ滞在時に見聞きしたことをお伝えしたいと思います。ルワンダには10月30日から11月13日までの14日間滞在していました。

 ルワンダという国について、あまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。ルワンダは中部アフリカに位置する小さな内陸国です。西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。ルワンダは私にとってアフリカで最も興味のある国でした。事前情報によると、ルワンダの街はアフリカらしからぬ綺麗さなのだといいます。一体どんな国なのでしょうか。

 ルワンダの首都キガリに入ると、その綺麗さに驚かされます。きちんと舗装された道路にはゴミひとつなく、植栽もよく手入れされています。治安も抜群に良く、夜でも安心して出歩くことができます。ルワンダ人はとても穏やかで親切な人が多く、彼らは交通ルールもしっかり守ります。

ゴミが全く落ちていない整備された道路。毎月最終土曜日が「清掃の日」と決められていて、
家族のうち必ず1人が代表で町の清掃活動に参加するのだそうです(田中美久 撮影)

 ルワンダ政府は「アフリカのシンガポールになろう」という方針を掲げて、インフラ整備や環境向上などに力を入れています。その成果もあり、実際にルワンダの街は非常に美しい状態が保たれています。私たちが抱くアフリカのイメージを覆す国、それがルワンダでした。

 しかし、ルワンダでは22年前に、「ルワンダ大虐殺」が起こりました。1994年に、多数派のフツ族が少数派のツチ族を虐殺するという惨劇が起きたのです。

 元々この2つの民族には宗教的にも文化的にも大きな差異はなく、お互い仲良く暮らしていました。しかし1990年代初め頃、ルワンダを植民地支配していたベルギーの統治政策により、両民族の関係が悪化します。ベルギーは最初に、統治しやすくするために少数派であるツチ族を優遇しました。ここで、それまでにはなかったフツ族とツチ族の差異ができてしまいました。民族対立が生まれた根本的な原因です。

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