江派閥の上海市長が辞任 後任は習主席側近か

2017/01/19 06:00

 上海市第14期人民代表大会(市議会に相当)において、現地時間17日午後、同市市長(ナンバー2)の楊雄氏(63)の提出した辞職願が投票で通過した。国営新華社通信など国内複数のメディアが報じた。

 後任は、現在同市党委員会副書記で常務副市長(ナンバー3)の応勇氏(60)だとみられる。応氏は習近平国家主席が浙江省のトップの党委員会書記在任中の部下で、習氏から厚い信頼を寄せられている人物だ。

 一方、楊雄氏は元国家主席江沢民とその息子の江綿恒氏と密接な関係を持っているとみられている。江沢民が上海市トップの党委員会書記の時代に、楊氏はその部下であり、1990年代、海外留学して帰国した江綿恒氏が上海で「聯和投資有限公司」を設立した後、江氏が会長で、楊氏は同社の社長を務めていた。

 香港誌「争鳴」が昨年の7月号で、楊雄氏は同年6月半ばに、収賄や生活の腐敗問題で中国共産党中央紀律委員会に問い詰められ、市党委員会の会議で反省を述べたと報道した。

 上海市当局は、楊氏が辞任後の転出先を言及しなかった。国内インターネット上では、習当局は今後、楊氏の腐敗問題を追及すると推測している。

 江沢民の基盤で中国の最大都市である上海市政府人事が大きく変化したことは、党内江派閥と習派閥の権力闘争において江勢力がすでに衰弱したことを証明している。今後、江派閥人員とされる上海市政府トップの韓正氏・市党委員会書記(62)の動向に注目が集まるとみる。

(翻訳編集・張哲)

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