THE EPOCH TIMES
女ひとりで世界一周放浪記 13

パレスチナの今

2017年02月01日 07時00分

 そのエルサレムからバスで約1時間、パレスチナ自治区のベツレヘムにやってきました。イスラエルとパレスチナ自治区の境界にはチェックポイントが設けられています。私が行きに乗ったバスではチェックをされませんでした。しかしパレスチナ自治区からイスラエルへのバスでは必ずチェックをされます。アラブ人であれば、チェックに時間がかかるなど、嫌がらせをされることも多いそうです。

 ベツレヘムに到着しました。人々の活気、ひしめき合う店、雑然とした雰囲気。そこはまさにアラブの街です。治安はとても良く、すれ違う人が「ウェルカム トゥー パレステイン!(パレスチナにようこそ)」と明るく陽気に挨拶してくれます。市場に行くと、お店のおっちゃんが「持ってけ」と次々と野菜や果物をサービスしてくれました。ベツレヘムではAirb&bを利用して、パレスチナ人家族の家に宿泊しました。皆とても優しく、始終色々と気にかけてくれ、パレスチナ人の温かさに触れることができました。

 パレスチナ滞在初日は、タクシーをチャーターして「分離壁」を見にいきました。イスラエルとパレスチナ自治区の間には一応ボーダーがあるのですが、そのボーダーを超えてパレスチナの領土に食い込む形で「分離壁」という壁がイスラエルにより建設されています。イスラエルはこの壁の建設を「テロリストからの攻撃を防ぐため」だと言い、「セキュリティ・フェンス」と呼んでいます。

 分離壁を見に向かう途中、タクシーのおっちゃんが言いました。「マイ・フレンド。あれは、イスラエルが作っている入植地だよ」。イスラエルはパレスチナ自治区の領土内にユダヤ人居住区をあちこちに建設していて、パレスチナ人の領土を違法に奪い、彼らの生活を圧迫しているとおっちゃんは説明します。国連からも非難されていますが、一向に止める気配はないとのこと。

 分離壁に到着しました。様々な訴えのこもった言葉や絵が壁に描かれています。

 "Free Palestine"       "In war there is no winner"        "I want peace"

分離壁に描かれたパレスチナの人の訴えのメッセージ(田中美久 撮影)

 壁の上からはイスラエル兵がパレスチナ人たちを監視しています。パレスチナ人は常に監視の目にさらされた生活を送っているのです。分離壁のそばにも若いイスラエル兵たちが見張りとして立っています。18歳〜20歳くらいの彼らは、まだあどけない笑顔で私に手を振って挨拶をしてくれました。彼らは一体どんな気持ちでこの壁のそばでパレスチナ人たちを監視しているのでしょうか。

 難民キャンプ

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