生命の不思議

人の意識はどこから来る? 量子物理学からのアプローチ

2017年02月19日 06時00分

 人はどこから来るのか。なぜ思考するのか。この意識はどこから来るのか。こうした疑問への回答を模索しているのは、心理学や生理学、哲学といった心の分野の専門家だけではない。物理学の立場から、生命の謎を明らかにしようとしている研究者もいる。

 自然科学から精神世界まで、幅広い記事を掲載しているウェブサイト「コレクティブ・エボリューション」が報じたところによると、人類はその長い歴史の間、死後の世界についても様々な探求を行ってきた。その中でも一番の難題は「人が死ぬと、その意識はどこへいくのか?」というテーマだ。

意識はどこからくるのか

 人の意識は大脳から生まれるのだろうか。それとも、意識は大脳がどこかから受け取っている情報なのだろうか。仮に意識が大脳から生じていないのだとすると、人の肉体は意識にとって必ずしも必要なものではない、ということになる。そして、意識は肉体から抜け出すことのできる、それ自体が単独の存在なのだということにもなる。

 20世紀の著名なドイツ人科学者で、量子物理学の基盤を固めたマックス・プランク博士は意識について次のような見方をしていた。

 「私にとって、『意識』の模索は最も根源的なテーマ。 全ての物質は意識の産物に過ぎません。私たちは意識の根源を探求することはできない。認識できる万物の存在は、すべて意識に基づいているから」

 ここ数年、物理学の観点から、意識についての熱い議論が繰り返されている。2010年、再生医学の専門家であるロバート・ランザ氏は、量子力学と天文物理学理論に基づき、生物中心論という理論を発表した。同氏は、生と死を研究することでしか、宇宙の本質を正確に探究することはできず、意識とは、物質的な宇宙をリードする存在だと説明している。

 ランザ氏の理論によると、人の意識は肉体の消滅と共に消え去ってしまうのではなく、人の死に伴って存在する場所を変えるだけで、決して大脳から生じているものではない。

大脳や人体を超越する意識

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