大紀元評論・横河

THAAD配備、中国はなぜ米国を叩かないのか?(1)

2017年03月13日 23時24分

 韓国メディアによると、当時、中韓の両政府は北朝鮮核実験をめぐって協力ホットラインを結んでいたが、中国は韓国からの協力要請の電話を無視してきたという。韓国は防衛のため、昨年7月にTHAAD配備決定を発表した。

 韓国政府がTHAAD配備を拒んでいた期間に、挑発する北朝鮮に対して、中国が厳しい圧力をかけていれば、今のような状況にはならなかっただろう。

 中共の詭弁

 中国当局は、韓国のTHAAD配備に反対する理由として、「朝鮮半島の非核化目標に役に立たない。朝鮮半島問題を利用して、中国の正当な利益を侵害し、地域情勢をより複雑にした。中国をふくむ同地域の国家の戦略安全利益と地域の戦略均衡に害をもたらした」と主張した。

 この言い分は全く理にかなってない。なぜなら、THAADは防衛用システムであって、核兵器ではない。朝鮮半島、そして東北アジアにおいて、中国以外で、核兵器を持つのは北朝鮮だけだ。北朝鮮の行動こそまさに、半島の非核化目標に相反している。侵攻される危険のある国に対して、武装解除しろと要請するのはおかしい。

 実際、北朝鮮の核実験の放射能の影響を最も受けるのは、北朝鮮と隣接する中国の吉林省だ。

 詭弁を展開するのはなぜか?

 では、中共はなぜ韓国のTHAAD配備に反対するのか。中共は、北朝鮮の後ろ盾だからだ。金正恩は中共にとって手を焼く輩だが、しかし中共が北朝鮮金政権を支えていることは事実で、中共政権の本質と北朝鮮金政権の本質は同じで、自由主義や民主主義の国を敵視している。

 中国と北朝鮮は連携協定が存在する。1961年、中共と北朝鮮は平和友好提携協定を結んだ。反対意見がなければ、この協定は20年ごとに自動更新される。1981年と2001年には自動更新された。次に更新されるのは2021年だ。

 この協定は事実上、軍事同盟協定でもある。北朝鮮の金政権が他の国から軍事攻撃を受ける場合、北朝鮮の味方である中共は出兵しなければならない。

 しかし、国際社会に向けて、中共は北朝鮮の核兵器やミサイルを公に支持を表明できるはずがない。いっぽう、北朝鮮の核兵器に反対するつもりはない。そのジレンマの中で、中共は韓国に矛先を向けた。「核兵器を製造する側は非核化の脅威ではなく、核兵器を防衛する側が非核化の脅威だ」という詭弁を弄している。

(つづく)

(時事評論員・横河、翻訳編集・張哲)

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