大紀元評論・横河

THAAD配備、中国はなぜ米国を叩かないのか?(1)

2017/03/13 23:24

 なぜ、中国共産党政権は韓国のTHAAD配備に激しく怒っているのか。どうして、一民間企業のロッテが中国当局の集中砲火を受けているのか? そもそも、中国当局は韓国のTHAAD配備に反対する立場にあるのだろうか。

  2月末、韓国軍とTHAAD配備地の提供に合意したロッテグループは中国の怒りを買った。中国当局は、韓国への旅行ツアー禁止を指示し、ロッテグループが中国国内で営業するスーパーのロッテマートに営業停止処分を下した。中国国営メディアも、ロッテマートや韓国製品の不買運動を大々的に煽っている。

 時事評論員の横河氏はこのたび、国際ラジオ放送「希望の声」のインタビューに応え、韓国のTHAAD配備に対する中国当局の思惑を分析を示した。下記は、横河氏のインタビュー内容の抄訳。 


 そもそもTHAADとは?

 終末高高度防衛ミサイル(THAAD)は、米陸軍が開発した弾道迎撃ミサイルシステム。敵国が発射した弾道ミサイルが、航程の終末段階になり、大気圏に再突入している段階で、THAADはインターセプターと呼ばれる迎撃ミサイルを発射し、空中で敵国のミサイルを破壊するというもの。

 米国は2008年、正式に配備した。日本は2006年7月、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル・テポドン2を発射した後、THAADの一部を導入して、航空自衛隊が試験的に配備した。

 一方、韓国は中国の要望もあり、THAAD配備要請を拒み続けていた。16年に北朝鮮が4回目の核実験を行った後、ようやく韓国は配備に同意した。これは、北朝鮮の度重なる挑発に対して不満を募らせる韓国国民の意識が、配備反対から賛成へ転じたことが原因だと思われる。

 北朝鮮の挑発 手をこまねく中国共産党政権

 北朝鮮の挑発に、中国共産党政権(以下、中共)をただ傍観しているだけだった。韓国は絶えず、中国に対して、北朝鮮に圧力をかけるよう求めていたが、中国は韓国に、北朝鮮の核脅威に対しての安全保障を提供していない。

3月7日、韓国に到着したTHAADミサイル(United States Forces Korea via Getty Images)
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