中国の中産階級の移住先にマレーシアが人気

2017年03月30日 12時00分

 日本シニア層の海外リタイア地として最も人気のあるマレーシア。近年、移住する中国人が急増している。大半は長期居住ビザ「MM2H(マレーシ・マイセカンドホーム)」の取得者だ。

 日本人もよく利用するMM2Hビザとは、マレーシア政府が2002年から導入した、最長10年間滞在可能・更新可能の移住ビザで、取得に年齢制限はないが、一定の経済力が求められる。50歳以上の申請条件は比較的緩く、35万RM(約875万円)以上の財産証明と、毎月1万RM(約25万円)以上の収入証明が必要だが、50歳未満は50万RM(約1250万円)以上の財産証明と同月収証明が必要となる。

 中国富裕層の主要移民先、米国やカナダ、オーストラリアなどに比べて、MM2Hビザは比較的取得しやすいため、中国の中産階級が飛びつき、そのうち、定年退職したシニア層も一定の割合を占める。

 マレーシア政府が最新発表したMM2Hの国別取得者総数では、中国はダントツ1位の7976人(日本は2位で4127人)。特にここ数年間同国申請者は急ピッチに伸びており、昨年ははじめて1000人を超えて全体の43.9%を占めた。

 移住する理由は、四季温暖な気候、平和な多民族国家、良好な学校教育、整った医療環境、中国に隣接する地理などさまざまだ。深刻な大気汚染から逃れるためと答える人も多い。

 もっとも人気が高いのは、首都クアラルンプールのほか、自然環境豊かな中部の都市イポー、ハイテク産業が急発展している第2の都市ペナンも挙げられている。

 マレー系(約67%)、華人系(約25%)、インド系(約7%)が共存し、中国語も共用語であるマレーシア。15世紀、19世紀に続いて、第3次中国移民ブームが訪れるともいわれている。

 

(翻訳編集・叶静)

 

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