江沢民の最側近に聴取か 親族らの資産は7200億円=香港誌

2017/04/05 17:49

 中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は最近、江沢民の側近中の側近と言われる曽慶紅・元国家副主席と弟の曽慶淮・元文化部特別巡視員に対して、一族の汚職や腐敗の実態問題で事情聴取を行った。香港誌「争鳴」4月号が伝えた。

 同誌によると、中国の全国人民代表大会と政治協商会議(両会)が閉幕後の3月18日、中紀委の趙洪祝・副書記と党中央組織部(中組部、党内人事や党の建設等を管轄)の趙楽際・部長は、北京の玉泉山幹部休養所で、曽慶紅氏と曽慶淮氏の2人に中国国内での経済活動と海外での社会活動について事情を聞き取った。

太子党で強力利権 曽兄弟

 太子党で絶大な権力を持つ曽兄弟の親族は、国内、香港・マカオ、海外で総額約400~450億元(約6400億~7200億円)の資産を持つとされる。香港で28~30億元(約448~480億円)、マカオで10億元(約160億円)、オーストラリア、シンガポールなどの国では36~40億元(約576~640億円)と推計されている。

 曽慶紅の息子の曽偉は、オーストラリアやニュージーランドで設立した企業の貿易規模が年間25~30億米ドル(約2750~3300億円)になるほか、両国で保有する不動産が20カ所以上。オーストラリア国籍を持つ同氏は、すでに4年も中国本土に戻っていないという。中国当局の反腐敗キャンペーンで自らの取り調べや身柄拘束を警戒している可能性が高いとみられる。

 一方、曽慶淮の娘の曽宝宝は国内5社の上場企業の社長や役員を務める。曽宝宝の不動産開発企業は深セン、広州などでの収益が400億元(約6400億円)以上だという。

中国当局、海外にいる親族帰国を求める

 同誌では、当局は曽一族の不正蓄財をすでに把握しており、今回は2015年1月7日以降曽兄弟に対して3回目の事情聴取となったと示した。当局は曽兄弟に「積極的な調査の協力」を求め、2人には「特権や特別待遇」がないと強調した。さらに、曽兄弟に、海外にいる親族が帰国し事情聴取を受けるようと要求した。

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