心理研究

退屈は悪くない? 創造力を促すことも

2017年05月24日 07時00分

 どの分野においてもその道の専門家が存在するものだが、心理学の分野では、「退屈」についての研究者がいるらしい。今年4月、ワルシャワでは第5回目となる「国際学際退屈会議」(International Interdisciplinary Boredom Conference)が開催され、5月にはロンドンで、よりカジュアルな第7回「退屈大会」(Boring Conference)が開かれた。

 そもそも、「退屈」とはどういう状態だろうか?専門家によれば、退屈の定義は「やることがなくて時間を持て余し、その状況に嫌気がさしているさま」または「進行中の事柄について関心を失い飽きているさま、およびその感情」を指す。

 それでは、退屈が高じるとどうなるのか。専門家によると、退屈は問題行動に発展する可能性があると指摘する。例えば、乱暴な運転、暴飲暴食、ギャンブル、奔放な性交渉などは退屈が原因であり、退屈は肉体的な痛みよりも人にダメージを与えるとする専門家もいる。2014年に発表された研究によれば、人間は3分~15分だけでも何もせずにはいられず、実験では男性の被験者の3分の2、また女性の4分の1は、15分間退屈に座っているよりも自分に電気ショックを与える方を選んだという。

 しかし、退屈は悪いことばかりではないとする専門家もいる。イギリスのある心理学研究では、2グループに分れた被験者に対して、リストアップした日用品を別の用途に使えるかという問題を出した。すると、実験を開始する前に退屈な活動に参加したグループは、参加しなかったグループに比べて、より多くのアイデアを提案したという。この研究で、退屈は人の思考と空想力を刺激し、創造性を促すことができると科学者らは結論づけている。

(翻訳編集・豊山)

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