イラン、ワールドカップ・アジア最終予選に関する注意喚起

2017/06/09
更新: 2017/06/09

外務省は8日、イランにて行なわれるサッカーワールドカップ・アジア最終予選に関する文章を発表した。テロの発生を警戒する必要があり、不測の事態に巻き込まれないよう注意を促した。

今月13日、首都テヘランにおいてサッカーワールドカップ・アジア最終予選「日本代表対イラク代表戦」が行われる。同日は、イスラム教のラマダン期間中であるとともに、過激派組織ISIL(イラクとレバントのイスラム国)がイランにおけるテロ攻撃を呼びかけている。

国際政治学者で中東情勢に詳しい六辻彰二氏は自身のブログで「イスラーム世界全体でムスリム意識が高まるこの時期は、過激派にとって自らの宣伝に格好のタイミングでもある」と分析を示している。

7日午前10時半頃(現地時間)、同市の議会で銃撃・自爆事件が発生した。イラン内務省は、これら2つの事件において12人が死亡、42人が負傷したと発表した。本件についてはISILが犯行声明を発出している。

安全確保のためにすることは、(1)最新の関連情報の入手に努める。イランに渡航する方は、必ず「たびレジ」に連絡先を登録。(2)スタジアムはテロの標的となりやすいことを十分認識し、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れる等の注意に加え、その場の状況に応じた安全確保に努める。(3)スタジアムのスタッフ、現地当局の指示があればそれに従う。特にテロが発生した場合には、これらの指示をよく聞き冷静に行動するように努める。

(編集・岳進)
 

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