2017年「住みよさランキング」6年連続で印西市がトップに

2017/06/21
更新: 2017/06/21

東洋経済新報社は20日、全国の814都市を対象とした「住みよさランキング」を公表した。公的統計をもとに、現状の各市が持つ都市力を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類した。

2017年の「住みよさランキング」総合評価1位は印西市(千葉)で、2012年から6年連続のトップとなった。2位は砺波市(富山)で、昨年の3位から順位を1つ上げた。3位は長久手市(愛知)で、昨年まで2年連続2位だったが、今年は順位を1つ下げた。

印西市は、千葉県北西部に位置し、東京都心まで約40㎞圏内にある。3市にまたがる千葉ニュータウンの面積の過半を占める住宅都市。人口は約9.2万人(2015年国勢調査)で、人口、世帯数ともに増加し続けている。「利便度」が3位、「快適度」が12位で、この2部門が全国トップクラスの評価を得た。「安心度」が635位と下位にあるものの、他の4部門の評価が相対的に高く、総合トップの座を守った。

2位の砺波市(富山)は、昨年3位から順位を1つ上げて、2位に浮上した。砺波市は、富山県の西部、砺波平野の中心部に位置する人口約4.9万人(2015年国勢調査)の都市。農村部は散居村の風景が広がる一方、市の西部で3つの自動車道が結節する交通の要衝となっている。郊外型の大型商業施設も多数進出している。「利便度」10位、「住居水準充実度」30位の2部門が高い評価を得た。

3位の長久手市(愛知)は昨年2位から順位を1つ下げた。長久手市は、名古屋市の東部に隣接する典型的なベッドタウン。市内には愛知県下最大級の「愛・地球博記念公園」がある。人口は約5.7万人(2015年国勢調査)。「快適度」は全国2位、「富裕度」が32位、「利便度」は32位と、3部門で全国トップクラスの評価となった。

カテゴリー別では倉吉市(鳥取)が「安心度」で1位、「利便度」は野々市(石川)が昨年に続き1位、「快適度」は東松島(宮城)が昨年6位から、「住居水準充実度」は氷見(富山)が昨年2位から上昇し1位に。「富裕度」は千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、杉並区、武蔵野市(以上、東京)の11市区が1位という結果になった。

 東洋経済新報社による「住みよさランキング」は1993年以来、今回で24回目の公表(2011年は非公表)となる。

(編集・岳進)

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