ハリケーン「マリア」、プエルトリコを直撃 ほぼ全域で停電

2017/09/21
更新: 2017/09/21

[サンフアン(プエルトリコ) 20日 ロイター] – 大西洋上で発生した大型ハリケーン「マリア」は20日、米自治領プエルトリコに上陸し、大規模な洪水被害をもたらした。島ではほぼ全域で停電が発生している。

マリアは5段階中最強の「カテゴリー5」の勢力で米領バージン諸島セントクロイ島を直撃した後、時速250キロの最大風速を保ちながら「カテゴリー4」の勢力でプエルトリコに上陸。各地で建物の屋根が飛ばされたり、道路が浸水するなどの被害が広がっている。

プエルトリコのロッセロ知事は、現時点で報告されている死者は1人だと述べた。

マリアの被害によるカリブ海全域での死者は10人となった。

米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、マリアはプエルトリコを通過した後、ドミニカ共和国の東90キロの地点を進んでいる。プエルトリコ上陸後に勢力を大幅に弱めたものの、21日には再び勢力を強める見込みという。

NHCによれば、マリアは20日夜から21日にかけてドミニカ共和国の北東沿岸を通過した後、21日夜から22日には英領タークス・カイコス諸島やバハマ南東に接近する見通しだ。現時点で米本土に上陸する可能性は低いとみられている。

Reuters
関連特集: 国際