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ちっとも世界から「孤立」してない北朝鮮 核保有国ネットワークで連携

2017年10月05日 10時38分

 過⼩評価されてきた北朝鮮の核開発のなかでも、他国との「核同盟」について、さらに目を向けられてこなかった。ヘリテージ財団の上級研究員ブルース・クリングナー⽒は2014年3⽉期⽶国下院外交問題委員会・アジア⼩委員会の聴聞会で、すでに長期的に核開発で協力関係にあり、核弾頭と運搬を行っているパキスタンとの関係に言及した。

 クリングナー氏によると、北朝鮮側は科学者を派遣してイスラマバードのミサイル計画に重⼤な⽀援を与え、パキスタン側は核兵器の専⾨知識、技術、部品を提供したという。

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影響を受ける国は?

 ⼀例として、クリングナー⽒は「2004年3⽉にパキスタン核兵器計画の⽗と呼ばれるアブドゥル・カディール・カーン(A.Q.カーン)⽒が当時、核兵器設計図、遠⼼分離機、核燃料を含む関連資料・部品を北朝鮮側に提供した」と述べた。

 いっぽう北朝鮮は、パキスタンのミサイルへの核弾頭搭載技術を⽀援したという。この核弾頭の設計図は、カーン⽒が2004年2⽉、リビアに提供したものと同じものである可能性がある。

 また、北朝鮮の労働(ロドン)ミサイルに搭載可能な、中国製核弾頭を⽣産するための詳細な説明も含まれていたという。

核ネットワークで米中の代理冷戦 北朝鮮やイランも参加

 クリングナー氏は、北朝鮮はシリアに「核・化学兵器技術」を提供することに躊躇しておらず、イランとの核・ミサイル計画についても同様に協働しており、テロ組織のハマスとヒズボラに対する武器供給さえも⽀援してきたと主張した。

 レーガン政権下、⽶国情報コミュニティのベテランであるウィリアム・トリプレット⽒は、北朝鮮とイランの間で軍事用品の運搬経路について「中国の軍事空港を経由し、平壌からテヘランまで飛行している可能性がある」とし、中国の間接的な協力を指摘した。

 また、1970年代、⽶国が747-Fの貨物⾶⾏機をイランに、C-130機をイランとパキスタンに売却したことを付け加えた。これらの⾶⾏機は北朝鮮の⾶⾏場で発⾒されている。

 今年8月、ニューヨークタイムズは、北朝鮮は旧ソ連のロケットエンジンをウクライナの闇市場で購入していたとの疑惑を報じた。北朝鮮が打ち上げたロケットの費用は計3000万ドル(30億)にものぼる。トリプレット氏は、巨額の技術購入や開発資金の出所は、中国である可能性を強調した。

 フィッシャー⽒によると、中国共産党と⽶国との擬似核冷戦が、北朝鮮などの「代理国」を通じて繰り広げられているとしている。

(文・ジョシュア・フィリップ=英文大紀元/翻訳編集・⿑潤、佐渡道世)

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