上海市トップに李強氏、「習軍団」が主要都市を支配下に

2017年10月30日 16時00分

 中国共産党は29日、中央政治局常務委員に昇格した上海市の韓正・党委書記が国務院副総理に任命されたことに伴い、同市トップの新たな人事を発表した。韓正氏の後任として、李強・江蘇省党委員会書記が上海市トップの党委書記に充てられた。直轄市である北京市、上海市、天津市、重慶市のうちの3都市のトップはすべて、「習軍団」と呼ばれる習近平国家主席の側近が抜てきされた。

 現在58歳の李強氏は、習近平氏が2002年~07年浙江省党員会書記を務めた時代、04年に同省党委員会秘書長に登用された。05年に同省党委員会の常務委員も兼任した。

 習近平氏が12年の第18回党大会で、最高指導者である党中央委員会総書記に就いて以降、李強氏は、浙江省副省長、代理省長、省長と順調に出世を重ねてきた。昨年6月、李強氏は江派のメンバーとみられる羅志軍氏に代わって、江蘇省党委員会書記に任命された。

 現在、直轄市の北京市と重慶市トップである党委員会書記は、習近平氏の元部下の蔡奇氏と陳敏爾氏が務めている。

 蔡奇氏(61)は習近平氏が福建省長、浙江省トップだった時代の元部下で、習氏とは約20年近く上司・部下の関係にある。蔡氏は12年に、浙江省副省長などに抜てきされ、昨年10月に北京市長に昇進し、今年5月に同市トップに就任した。

 また、24日に閉幕した党大会で最も注目された陳敏爾・重慶市党委員会書記(57)は、李強氏と蔡奇氏と同様に、習近平氏が浙江省トップだった当時に同省の常務委員や宣伝部長を務めた。陳氏は12年以降、貴州省長、同省党委員会書記に就いた。今年7月に、汚職容疑で失脚した孫政才氏に代わって、重慶市トップに赴任した。

 李鴻忠・天津市党委員会書記(61)は江派出身とみられるが、習氏が最高指導者になってから数回、公の場で習氏の党内「核心」地位を擁護する発言をし、習近平氏に忠誠を誓った。

 昨年9月、天津市党委員会代理書記で市長の黄興国氏が、汚職容疑で解任された後、李鴻忠氏が同市のトップになった。

 李強氏、蔡奇氏、陳敏爾氏と李鴻忠氏は今回の党大会で、党中央政治局常務委員会(最高指導部)に次ぐ、党中央政治局の委員(25人)に選ばれた。

(翻訳編集・張哲)

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