NASA

宇宙滞在は人体にどんな影響がある?双子で研究

2017年11月07日 07時00分

 ほぼ一年間、宇宙空間で生活した宇宙飛行士スコット・ケリーさん(Scott Kelly)と、彼の双子の兄の身体機能や認知能力を比較する研究が始まっている。

 スコットさんは、国際宇宙ステーション(ISS)で340日間におよぶ生活を続けるという過酷な任務を終え、2016年3月に帰還。NASAは、彼と双子の兄のマーク・ケリーさん(Mark Kelly)を比べることで、宇宙空間の人体への影響が細胞レベルで判明することを期待している。

 

 英紙ガーディアンにスコットさんが語ったところによると、これまでの研究で分かっているのは、彼が地球を出発した時より13ミリ秒(1ミリ秒=1000分の1秒)若くなったこと。スコットさんはマークさんの6分後に生まれたが、今は更に13ミリ秒ほど若いことになる。

 また、帰還したスコットさんの「テロメア」がマークさんのそれより長くなっていることも分かった。テロメアとは細胞の染色体の端っこで、老化やストレスなどで短くなるとされている部分。科学者らは放射線やストレスに晒されるステーションの生活はテロメアを縮めると予測していたが、それに反する結果となった。スコットさんのテロメアは、その後しばらくして以前の長さに戻ったという。

 その他、身長が5センチ伸びていたり、筋肉や血液細胞が減少したりする症状もあったが、数カ月後には回復したとスコットさんは話している。

(郭丹丹)

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