孔子学院の闇を暴くドキュメンタリー映画 日本で初公開

2017年11月14日 21時35分

 映画に出演したカナダのマクマスター大学孔子学院の元教員ソニア・ジャン氏の証言によると、教員としての契約時、共産党が「敏感話題」とする台湾、天安門事件、チベット、ウイグル、民主主義、人権、法輪功などの話題は教材に取り上げることはない。生徒がこのタブーを質問しても、回答を避けるよう指示されていたという。

 北米や欧州では、共産党政策に基づいた指導要領に異議を呈する学生、保護者達の学院閉鎖に向けた活動がある。

 「(中国政府が選定する)教師の基準を大学は受け入れられない」として、ソニア氏の在籍したマクマスター大学の孔子学院は2013年に閉鎖した。そして約24万5000人の生徒を抱えるカナダ最大規模の学区域・トロント地区学区(TDSB)で、孔子学院設置騒動が起きたのは2014年。映画では、当時の孔子学院設置あるいは反対の双方の運動の様子を映し出す。

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 現地紙グローブ・アンド・メールによると同年10月末、孔子学院閉鎖か否かを問う投票がTDSB教育委員会の間で行われた。投票までの4日間、大学教員、カナダ政治家、人権活動家、地域華人代表者、保護者らが会合で証言した。

ー私は天安門が好き。日の上る場所。私たちを導く毛沢東主席の肖像が掲げられているー。孔子学院を問題視するカナダ在住の華人生徒の母親が、TDSBの会合で教材の例文を読み上げた。しかしながら「歴史上、毛沢東により何百万人もの中国人が死亡しているのです」と母親は付け加えた。

 TDSB教育委員会の投票でメンバー22人のうち20人が孔子学院閉鎖に賛成し、TDSBから孔子学院は撤退した。

 米シカゴ大学でも同院との契約を打ち切った。孔子学院の教員は、すべて中国共産党教育部が派遣し、国内の教員の教育指導要領に準じないからだという。欧州でも、フランスのリヨン大学、スウェーデンのストックホルム大学は言論と学術の自由に問題があるとして、孔子学院を閉鎖した。

 孔子学院の闇を暴く映画「偽の儒教」映画公式リンクはこちら。(英語)http://inthenameofconfuciusmovie.com/in-the-name-of-confucius-plays-in-tokyo-japan-11152017/

(文・甲斐天海)

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