衛星写真分析

米国が脅威とするSLBM、北朝鮮は潜水艦を製造か=研究

2017年11月20日 21時00分

 国際的な批判を無視する北朝鮮の金正恩政権は、潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)を積む新型潜水艦の積極的な開発を進めているという。衛星画像を分析した研究で明らかになった。

 北朝鮮の分析を専門とする、米ジョンズ・ホプキンス大学研究プロジェクト「38ノース」が公開した衛星写真によると、日本海に面する新浦(シンポ)造船所では、軍のために大きな潜水艦を建設する動きが、今年初めから見られるという。

 38ノースによると、11月に撮影した5枚の衛星画像では、潜水艦の耐圧砲に使用する「2つの大きな円形の物体」を示した。大型のタワークレーンが施設の周りで稼働している。「恐らく、弾道ミサイル試射を続けると同時に、SLBMを搭載する新型の潜水艦を建設している」と38ノースは指摘する。

 北朝鮮当局は、潜水艦の建設を明らかにしていない。しかし、9月に国営メディアが放送したプロパガンダ映像には、米軍艦カール・ビンソンを、北朝鮮軍の潜水艦レーダーで照準を合わせてミサイル攻撃する、という表現がある。

 一方、潜水艦発射型は米国の脅威だが、潜水艦からの発射だけに限らない可能性もあると、北朝鮮問題に詳しいジャーナリスト山口敬之氏は指摘する。「米国が一番脅威と見なしているのは、この潜水艦発射型だ。実は潜水艦からの発射に限らず、偽装コンテナ船に砲台車両を積んで夜間、米大陸に近づけば、米全土が射程に入ってしまう」と、4月のインターネット放送番組で述べている。

 国際戦略研究機関(ISL)の兵器専門家マーク・フィッツパトリック(Mark Fitzpatrick)氏は19日、英BBC放送で、北朝鮮当局による「ミサイル開発ペースは予想を上回っており、分析者たちは驚いている」と述べた。

 韓国諜報機関は20日、北朝鮮は年内にさらに追加のミサイル試射を行うと予測した。狙いは、長距離ミサイルの精度向上と、米国という「脅威」に抵抗するためだという。

(翻訳編集・佐渡道世)

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