ベネズエラ大統領、警備隊幹部を国営石油会社と石油省のトップに指名

2017/11/27
更新: 2017/11/27

[カラカス 26日 ロイター] – ベネズエラのマドゥロ大統領は26日、国家警備隊のマヌエル・ケベド少将を国営石油会社PDVSA[PDVSA.UL]と石油省の新たなトップに指名した。元住宅相のケベド氏はエネルギー業界での経験がほとんどないまま、ベネズエラで最も強力な権限を持つ1人となる。

世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラは深刻な経済危機と米国による制裁に直面している。

同国の石油業界では、投資不足や汚職のまん延、業界経験者の喪失などの問題から生産が大幅に落ち込む一方、汚職の取り締まりが進んでいる。

ケベド氏が石油生産の回復や複雑な債務再編問題にどう取り組むかは不明だ。

大統領は26日のテレビ演説で「新たな石油革命のときが来た」と述べ、ケベド氏にPDVSAの汚職問題を一掃するよう求めた。

8月以降、汚職などの疑いで逮捕されたPDVSAの幹部は約50人に上る。PDVSA筋によると、ケベド氏は同社の取締役全員を新たに指名する可能性が高い。

Reuters
関連特集: 国際