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J1リーグ最終節で川崎が逆転優勝、「守備より攻撃」を貫く

2017年12月07日 14時00分
川崎フロンターレが2日に行われたサッカー・J1リーグの最終節で逆転優勝を決めた。クラブ創設以降初のタイトルを獲得した。(大紀元)

 サッカー・J1リーグの最終節が2日に行われ、川崎フロンターレが逆転優勝を決め、クラブ創設以降初のタイトルを獲得した。

 この日、川崎はホームで大宮アルディージャに5対0で勝利した。一方、川崎に勝ち点2ポイントの差で首位だった鹿島アントラーズは、ジュビロ磐田と引き分けになった。川崎は、得失点差で前年王者の鹿島を上回って逆転した。

 川崎フロンターレがJ1リーグで初優勝を獲得したことは中国国内でも大きな話題となった。中国ポータルサイト「百度」傘下掲示板サイト「百度貼吧」などでは、川崎の初優勝に対して、「川崎を尊敬する!劣勢だろうが優勢だろうがほとんどの試合で攻撃を続けてきた。これぞ世界のサッカーに通用するJリーグのチャンピオンだ」「最高です。…川崎のファンとして今日は最高に幸せだ」などのコメントが寄せられた。

 また、今回大宮戦でハットトリックを達成した主将の小林悠と、川崎に入団して15年目の中村憲剛について、「小林はスーパースターだ」「日本のベテラン選手(中村憲剛)は、やはりすごすぎる」などと称賛の声が上がった。

 小林悠は5日に行われたJリーグ年間表彰式「2017Jリーグアウォーズ」で最優秀選手賞(MVP)と得点王に選ばれた。今季の34試合で小林は23得点を記録し、川崎のJ1初優勝に大きく貢献した。

川崎フロンターレが2日に行われたサッカー・J1リーグの最終節で逆転優勝を決めた。クラブ創設以降初のタイトルを獲得した。(大紀元)

初優勝までの道のり

 Jリーグ戦で初タイトルの獲得までの道のりは順風満帆ではなかった。

 今季Jリーグ戦の前、日本国内サッカーファンの多くは、鹿島の連覇を予想していた。

 川崎は、過去のリーグ戦で2位に終わったこと3度。昨年の天皇杯も2位。11月に行われたルヴァンカップは決勝戦で涙を飲むなど、国内主要大会で2位が8度もあり、「シルバーコレクター」「万年の2位」と呼ばれていた。

 昨季末、川崎の風間八宏・監督が退団し、主力だった大久保嘉人選手が契約満了で今年ライバルクラブのFC東京に移籍した。その後、クラブの元レギュラー、鬼木達氏が監督に就任して指揮を執った。

 43歳の若き監督が率いる川崎は、国内Jリーグ戦、天皇杯、ルヴァンカップのほかに、アジアサッカー連盟が主催するAFCチャンピオンズリーグにも出場し、過密なスケジュールで戦ってきた。また、主力選手14人も試合で相次いでケガしたことで、一時、チームの得点順位は試合前の3位から、ランキングの半ばまで低迷した。

 しかし今季後半になると、川崎が1試合負けと情勢はやや好転し、2日、最終節までの十数日前になると川崎の優勝確率は高まった。しかし優勝争いは予断を許さない。最終節までの3試合が残されている時点では、川崎は首位の鹿島に4ポイントの差を付けられていた。チームは最終試合で完全勝利を果たせないと、また昨季と同様に2位で終わることになる。

 背水の陣の思いで川崎はガンバ大阪と浦和レッズを次々と下した。運命の最終戦では、5対0で大宮アルディージャに大勝。試合後半アディショナルタイム6分に、途中出場の長谷川竜也が5点目のゴールを決めた直後に、鹿島アントラーズがジュビロ磐田と引き分けになった一報が入ると、ホームの等々力陸上競技場は大きな歓声で包まれた。

「攻めるサッカー」が主流に?

 

 

川崎フロンターレが2日に行われたサッカー・J1リーグの最終節で逆転優勝を決めた。クラブ創設以降初のタイトルを獲得した。(大紀元)

 

「等々力劇場」とは、ホームの等々力陸上競技場での試合中に、劣勢になった川崎が、時折、終盤で奇跡を起こし、逆転勝利することをさす。また、その逆の場合もある。最初に優勢であったにもかかわらず、終盤では大敗することもある。

 「等々力劇場」を生み出すのは川崎の攻撃姿勢だ。数年前から川崎はほぼすべての試合で、周到な攻撃と持ち前のパス能力でゴールラッシュをみせた。一方、ボールのパスミスも目立っていた。

 2日最終節後のインタビューで、昨年まで3年間主将を務めた中村憲剛は、チームのパスミスをどう防ぐかとの質問に対して、守備ではなく「攻めを強めるのみだ」と答えた。

 「攻撃が最高の守備だ」は川崎のスタイルだ。この戦略で、川崎は常にフィールドの主導権を握ってきた。今季のACLで中国広州恒大との対戦でも、このスタイルで戦った川崎のボール支配率の高さに、中国人サッカーファンが驚いた。これがきっかけで、川崎を注目する中国人ファンが増え、「アジアのFCバルセロナ」と呼ぶようになった。

 そのようなスタイルを貫いても川崎はこれまで優勝できなかった。チームは今までのスタイルで戦ってもいいのかと悩んでいたに違いない。しかし、今回念願のJリーグ戦初優勝で、従来の戦略を転換する必要がなくなったようだ。

 鬼木監督は記者会見で、初優勝で「川崎の『攻めるサッカー』でやっていけることが証明された」と語った。

 今後川崎の『攻めるサッカー』を真似する国内外チームは多くなるのでは、と多くのサッカー界関係者は推測している。

 

(翻訳編集・張哲)

 

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