北京、看板1万枚を撤去、迷子になった市民が急増

最近、北京は市内の景観を整備するため、1万枚以上の「無許可」の看板を撤去した。一時、目印が突然なくなった都市になったために、道が分からず迷子になった市民が急増した。「北京はまるで平壌のよう」と対応を疑問視する書き込みが相次いだ。

先月27日から始まった今回の整備は「北京看板の設置管理規範」に基づいて行われている。同文書は、4章計24項目で、看板について非常に詳細な基準を規定しいる。

同文書によると、公私に関係なく、建物の屋根での看板設置は一切禁止しいる。ただ、ビル名を示す看板はこの限りではない。その他の看板はすべて低層階に移動する。

ほかにも、建物の壁の出張り式看板やスライド式看板、提灯の看板なども禁止された。また、地域によって看板の設置基準が異なっている。

待ち合わせによく利用される西単君太百貨や漢光百貨、有名な護国寺レストランなのどランドマークとなる看板も解体され、習近平氏の来店で有名になった慶豐肉まん屋の看板でさえも撤去され、瞬く間に、北京は目印のない都市になった。多くの観光客が迷子になり、市民から苦情が出ている。

「私は世界の数多くの都会に行ったが、北京のような都会を見たことがない。やはりわれわれ北京は強い。ますます平壌に近づいている」と市民に皮肉られた。

共産党機関紙の人民日報は記事で、「強引で柔軟性がない」と批判し、都市管理は「市民の気持ちを考えるべきだ」と注文を付けた。

北京理工大学の胡星斗教授は香港紙・蘋果日報に、世論も民意も無視し、都市管理の根本的な錯誤を犯したと指摘した。

                               (大紀元日本ウェブ編集チーム)

 

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