イタリア著名な観光都市ベネチアで、市を流れる河を船で渡る外国人観光客。2018年1月19日撮影、参考写真(ANDREA PATTARO/AFP/Getty Images)

ステーキが15万円!日本人留学生らがぼったくり被害=イタリア・ベネチア

イタリア北部ベネチアのあるレストランで、日本人留学生らはステーキ4人分やフライドフィッシュ、水を頼んだだけで1,100ユーロ(約15万円)という高額な食事代を支払わされた。英BBCが22日報じた。伝えられるところによると、観光業の盛んな同市だが、地元住民が経営する飲食店や小売店は約1パーセントに過ぎず、ほとんどが移民など外国人の経営する店ばかりだという。

価格設定に義憤を抱いた日本人の男子大学生4人は、ベネチア観光の中心地サンマルコ広場の近くにある交番に訪れ、警察に被害相談した。

一緒に旅をしていた女性観光客3人が選んだ別のレストランでも、シーフードパスタ3皿で350ユーロ(約5万円)を請求された。同様にぼったくり被害にあった可能性があるとみられる。

メディアの報道を受け、同市ルイージ・ブルグナロ(Luigi Brugnaro)市長は徹底的に調査するようと指示し、「事実であればかならず責任を追求する」と約束した。

報道では、問題のレストランの名前が明らかにされなかったが、オーナーが中国系の女性で、店長がエジプト人であると伝えられている。

地元の市民団体が応援

被害に遭った日本人学生らはすでにイタリア北部のボローニャにある大学に戻った。今回の事件について、「Gruppo 25 Aprile」と呼ばれる地元の市民団体の代表者、マルコ・ガスパリネッティ(Marco Gasparinetti)氏がSNSで話題として取り上げたことで、関心を集めた。

同氏によると、騒動が起きたベネチアでは、地元住民が所有しているレストランは約全体の1.1%だけで、店の経営者に移民や外国人が多いという。

また、Facebook投稿の目的について、同氏は外国人観光客の被害者が今後増えないよう、事件の詳細を紹介したと話した。同団体はまた、公式Twitterアカウントで「ベネチアの名誉を汚れた人は、すべてのベネチア人を傷つけている」とツイートした。

運河や美しい建築で世界有数の観光地として知られるイタリアの北東に位置するベネチアには、年間で2000万人が訪れている。

おすすめ:日本の学生2人、上海旅行でぼったくり被害 お茶飲んで4万円

(翻訳編集・王君宜)

関連記事
海外旅行をする人は、通常、旅行代理店が手配し、旅行先で注意すべきこと、やってはいけないことなどを伝えられます。特にヨーロッパでは、さまざまな国や習慣があるため、その国の習慣を覚えておくと安心かつ、より楽しめます。
[ローマ 29日 ロイター] - イタリア大統領選は29日に第8回目の投票が行われ、マッタレッラ大統領(80)が再選される形でようやく決着した。当初ドラギ首相が次期大統領の最有力候補とされたものの主要政党間の合意形成が難航し、これまで7回にわたる投票ではどの候補者も、当選に必要な上下両院議員や州の代表などの過半数票(505票)を獲得することができなかった。こうした中でマッタレッラ氏を支持する動きが
チェコとイタリアのシンクタンクはこのほど、中国当局によるイタリア政界への浸透工作について研究報告書を共同作成し発表した。報告書は、中国側はイタリアの中央政府や議会、地方政府に対して全方位から勢力浸透を行っていると指摘。
ロイター通信23日付によると、イタリアのマリオ・ドラギ首相は中国企業による同国のスクリーン印刷企業への買収案を承認しなかった。同氏は今年2月に首相に就任してから、すでに中国企業の買収を2回却下した。
ロイター通信は16日、3人の情報筋の話を引用し、イタリア政府は中国国営企業がイタリア政府の承認を得ずに、同国の軍用ドローン製造企業の株式を取得したことを批判したと伝えた。