EUとのFTA見直し交渉、今月中の合意目指す=メキシコ関係筋

[ブリュッセル 7日 ロイター] – メキシコは、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)見直し交渉について今月中の合意を目指している。交渉に詳しいメキシコ当局者が7日語った。

メキシコの交渉団は今週ブリュッセルを訪問しており、来週には双方がメキシコで交渉を再開する。

メキシコ当局者は、EUのマルムストローム欧州委員(通商担当)は19日から始まる週に交渉進展を促し、初期合意を発表できる形にする見通しを明らかにした。ただ、これは合意が手の届く範囲にある場合に限られると述べた。

その上で「現時点で、われわれはこうした状況に非常に近い」と明言した。

21年前に締結された現行のFTAは工業製品が中心。見直し交渉では対象を農産物やサービス、投資、政府調達に拡大するとともに、労働基準や環境保護に関する規定を盛り込む。

当初目指した昨年中の合意が実現しなかったため、双方は年明けから交渉を加速している。

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