THE EPOCH TIMES
一帯一路

北海道の開発含む 中国「氷上のシルクロード」東京ですでに説明会

2018年02月15日 10時00分

説明会を開催したのは、コスコシッピングラインズジャパン(中遠海運日本)。中国遠洋海運グループ(COSCO SHIPPING)のコンテナ船事業を統括する子会社「中遠海運集装箱運輸(COSCO SHIPPING LINES)」が100%出資する日本法人だ。

「日本企業」ではあるが、経営陣は中国人で、企業組織には中国共産党支部が置かれる。同説明会にも同支部共産党書記・盛鋼氏が出席。同報道によると、在日本中国大使経済商務官・景春海氏も姿を見せたという。

説明会でコスコシッピングラインズジャパン社長・譚兵氏は、日本企業に「一帯一路」および「氷上のシルクロード」参加を呼び掛けた。景春海氏は日本政府も同プロジェクトに参加意思があり、日中の企業が共同して発展できる事業だとアピールした。

すでにこの北極海航路の日中ビジネスは進んでいる。環球時報によれば、中遠海運と北海道大学は夏季に氷上のシルクロードを利用して、日本の野菜や海産物を欧州に輸出するプロジェクトを計画しており、今年にも始動する予定だという。

大紀元特集:一帯一路

売り文句は「アジアとヨーロッパを繋ぐ最短海路」

中国当局が目を向ける北極海ルートには、南下ルートの「一路」よりも有利な条件がいくつも揃っている。

中国発欧州着のルートでは、ユーラシア大陸を南下する「一路」は2万1000キロ、北上する北極海航路は1万3000キロ。消耗する燃料も時間も大幅に減る。また、中東の紛争地域や海賊出没地域を避けることができる。そして、通航料の高額なスエズ運河も通らず欧州まで繋ぐことができる。

北極海ルートは海運路としては海氷や流氷に覆われ、夏以外は航行不能なルートだった。しかし、地球温暖化による影響か、航行できる期間は長くなっている。北極評議会(Arctic Council)の一組織である北極圏監視評価プログラム(AMAP)によると、2030年からは夏に氷海がなくなる可能性があるという。

北極クマ(参考写真)

共産党機関紙・環球時報によると、このアジアとヨーロッパを繋ぐ最短海路は実際、5年前に「成功」しているという。中遠海運の貨物船は2013年8月15日に江蘇省を出発し、ベーリング海を抜けロシア北部を通り、北極海、グリーンランド海、ノルウェー海を通り9月10日、オランダのロッテルダム港に到着した。

中遠海運は、2017年末までに貨物船10隻を航行させており、2018年にはさらに砕氷タンカー3隻を追加する予定だ。今後もさらに北極海航路の専用貨物船を増加させると同紙は報じている。

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