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包丁を使わない「元旦」旧正月の祝い方 習慣編

2018年02月16日 06時00分
2月、旧正月の飾り付けがなされた北京市内の公園の樹木に触れる少女(NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

2018年の旧正月は2月16日から。神々や先祖を敬い、伝統に基づき、家をきれいにして新しい服を着、新年を祝います。日本では江戸時代まで太陰太陽暦を採用していましたが、明治政府がこれを廃止し、西暦のカレンダーになっています。今日、「明けましておめでとうございます」と言われても、ピンとこない人は多いかもしれませんが、沖縄や奄美大島の一部はいまも旧暦に基づいた祝い事が行われています。

また中華伝統の旧正月の祝い方は日本に広く伝わり、今も習慣的に残っています。「お年玉」や「大掃除」など、家族や地域に古くから伝わる意味についてご紹介します。

1、裏口に悪いものを捨てる「大掃除」

お正月は全てのことが新たに始まる時。誰もが清々しい気持ちでスタートしたいものです。そこで、お正月前の9日間は、家中隅々まで大掃除をします。この年末の大掃除を決して軽く見てはいけません。なぜなら、箒はほこりだけでなく不幸や悪運も家から掃き出すからです。ここで大事なポイントは、必ず部屋の隅から中央へと掃き、裏口から悪いものを捨てることです。元旦になると、新たにやってくる幸運を間違って掃き出してしまわないために、箒やちりとりを決して触ってはいけないのです。

2、包丁を使わない「元旦」

大掃除が終わると家族全員が新しい服を身に着け、たくさんの料理が並ぶ食卓を囲んで賑やかに団欒し、年を越します。ほとんどの料理はお正月の前に準備したものです。包丁で幸運を切ってしまわないように、元旦には包丁を使いません。

3、「年」は恐ろしい怪物だった!?

古代の伝説によると、何千年も前、「年(ニェン)」と呼ばれる恐ろしい怪物が大晦日にやってきて、村人を捕まえたり食べたりしていました。ある年、大晦日に一人の賢い和尚さんがやってきて、爆竹に火を付け、煙と音で怪物「年」を追い払いました。これ以降、魔除けの方法として、爆竹は村の恒例行事になったそうです。

やがて「年」という言葉は時間を指すようになりました。年越しを意味する「過年」という言葉には、悪運の「年」を「やり過ごし」、新たに始めるという意味が込められています。

合わせて読みたい:民間で口頭伝承されていた盤古神話

4、祟りから守るための護符だった「お年玉」

旧正月には、既婚者や祖父母が小銭を小さな赤い袋に入れて独身者(大抵は子供)に手渡します。お年玉は中国語では「圧歳銭」と呼ばれます。「歳」と「祟」は同じ「スイ」と発音されるため、お年玉が子供を祟り(たたり)から守ることを意味します。魔除け効果を十分発揮させるためには、もらったお年玉をすぐに取り出さず、枕の下に入れて7日間寝かせてからお金を取り出すように勧められます。

お年玉の金額は偶数額にするのが決まりです。ユダヤ人が伝統的に18の倍数を好むのに対して、中国人は8元または88,888元のように数字の8を好みます。8の発音は、特に広東語の場合「発(ファ)」にとても似ており、繁栄を意味する「発展」や金儲けを意味する「発財」を連想させるので、縁起担ぎとして好まれるからです。決して奇数額のお年玉をあげてはいけません。お葬式を意味することになるからです。

5、一年の振る舞いが反映する正月、怒らず穏やかに

お正月の振る舞いは一年の全てに影響を及ぼすと言われています。そのため、お正月の2週間は、なるべく怒らず穏やかに過ごすことが賢明です。罵ったり、不吉な言葉を使ったり、泣きわめいたりするようなことを慎み、子どもを叱ることも控えましょう。大人達の態度を見習い、子供も穏やかに過ごせるようになるでしょう。

しっかりした蓄財の基盤を築くために、元旦にお金の貸し借りはしません。この時期に借金を返してほしければ、2、3日待った方がよいでしょう(寝かせたお年玉袋を開ける頃が適切かもしれません)。

次回は旧正月の食べ物編です。

(大紀元日本編集部)

 

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