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中国版・紅白歌合戦、検索ブロックされたキーワード「口パク」「滑稽」

2018年02月19日 12時09分

開通した長距離鉄道「マダラカ・エクスプレス(SGR)」はケニアの年間国家予算の5分の1に相当する建設資金約38億ドル(約4200億円)の約9割を中国の銀行が融資している。ケニアでは1963年にイギリスから独立して以来の最大規模のインフラ事業で、中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一部。

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SGRが契約される前、ケニアにとって日本が最大の借款国だった。しかし、2016年には中国の融資は前年の800億円から2520憶円の3倍以上になり、現在はケニアの対外債務の総額57%を中国が占める。

ケニア政府はGDPの1.5%増を見込んでおり、SGR建設費を4年以内に完済できると自信を示す。しかし、ケニア経済学院のオビノ院長はAFP通信に対し、東アフリカの経済が低迷するなか、この期限での返済の可能性には懐疑的な見方を示した。

ナイロビ大学経済学部サミュエル・ニャンデモ教授は現地メディア「スタンダード・メディア」の取材に応じ、中国のプロジェクトは現地政府の腐敗を誘い、中国共産党政府の干渉を拡大する「債務トラップ外交」と呼んだ。

ニャンデモ教授は「中国資本のインフラのほとんどは、戦略的に中国製品への市場を開放させ、さらに現地の天然資源へのアクセスを拡大することを目的としている」「中国は、その資産を使って(インフラ投資国で)地理的な利益を生み出そうとしている。その国々は、中国の力に脆弱になる、いわゆる債務トラップに陥ってしまう」と分析を示した。

またニャンデモ教授は、同鉄道がケニアの政治腐敗と絡んでいると指摘。建設コストは周辺国の事業と比べて約2倍になり、政府当局者は入札を行わず中国に発注し、巨額の謝礼(賄賂)を受け取ったのではないかと疑っている。

ケニアの政治腐敗を反映するかのように、実際、SGR契約を締結した2015年の後、中国からの債務は大幅に上昇した。2017年5月に開催された「一帯一路サミット」に参加した、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は、中国側にあらたにナイロビの幹線道路建設のために約1兆6000億円の融資を求めたと、同紙は伝えている。

(文・佐渡道世) 

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