THE EPOCH TIMES

焦点:米シェール人気に対抗、海底油田開発の「新たな波」

2018年02月21日 22時00分

ただし、どんな原則にも例外がつきものだ。非常に大規模で巨額の投資を必要とする油田も一部あるが、それでもなお、原油価格が低くても収益性を保っている。

ジェファリーズのアナリストによれば、今年承認される見込みのプロジェクトのうち最も規模の大きいものとしては、ペトロブラス<PETR4.SA>によるブラジルの「リブラ2」(総工費100億ドル)、シェルによるナイジェリアの「ボンガ・サウスウェスト」(122億ドル)、エクソンによるモザンビークでの天然ガスプロジェクト(300億ドル)などがある。

シェール生産ばかりが話題になるが、世界全体の原油供給量約9800万バレル/日のうちシェールの比率が約7%にとどまっているのに対し、海底油田は4分の1以上を占めている。

場合によっては1基のプラットフォームで15万バレル/日の生産が可能となる非常に高度なプロジェクトが大規模展開されたことで、ここ数十年のあいだに、世界のエネルギー需要の急増に対応するための新たな資源が利用できるようになった。

だが深海油田プロジェクトのなかには、巨額のコスト超過と工期遅延に悩まされたものもある。最も有名な例が、カザフスタンの「カシャガン」油田だ。100億ドルを予定していた工費は600億ドルにも膨れあがり、後にその名前になぞらえて「cash-all-gone(金食い虫)」と揶揄(やゆ)されるに至った。

だが何年にもわたるコスト削減を経て、石油企業は新たな資源開発を急ぐ必要がある。年10%に達することもある油田生産量の自然減を相殺するためだ。

「構成を考えると、海底油田、それも深海油田が必要になる。世界規模で見られる減少率を補うには、地上の油田だけでは十分ではない」とエネルギー関連サービス企業ベーカー・ヒューズのロレンツォ・シモネリ経営最高責任者(CEO)はロイターに語った。

上場している石油会社としては世界首位のエクソンは、昨年、ガイアナのリザ油田開発にゴーサインを出した。石油価格が1バレル40ドルでも、同プロジェクトは2桁の利益率を確保できると同社は語る。

石油メジャー各社はここ数カ月、ガイアナ(エクソン)、北海(BP)、メキシコ湾(シェル)、キプロス沖(エニとトタル)など、重要な油層をいくつも発見している。これらを開発できるかどうかは、コストを低く抑えられるか否かにかかっている。

「規律が必要だ。この部分では、われわれの決意は固い。原油価格が回復してきたから、開発を拡大しよう、コストもかけよう、という話にはならない」とBPのルーニー氏は語った。

(翻訳:エァクレーレン)

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