訂正:南ア大統領にラマポーザ氏、汚職撲滅を約束

[ケープタウン 15日 ロイター] – 南アフリカのズマ大統領の辞任表明から一夜明けた15日、ラマポーザ副大統領(65)が新大統領に選出された。同氏は、汚職撲滅に取り組み、国民の期待を裏切らないよう懸命に職務に当たると強調した。

2019年の総選挙(訂正)までが任期となる。

ラマポーザ氏は、経済再生や雇用創出に加え、はびこる汚職の撲滅や根強い人種や格差の問題への対応など、困難な課題に直面する。

同氏は議会で「汚職に絡む問題や、国有企業の問題、政府による利益誘導の問題などが(改革の)対象になる」と述べた。

南アは昨年、09年以来のリセッション(景気後退)に陥った。失業率は27%と、ズマ氏の大統領就任前年の22%から上昇している。失業率を引き下げ、格差や社会不安の種となる貧困を改善するためには、成長の加速が必要だ。

ズマ政権での一連の汚職や失政で不満を募らせる有権者や投資家の信頼感を回復することも課題となる。

ラマポーザ氏は16日に初めての施政方針演説を行う。

ズマ氏の辞任を受け、南アフリカの株価は一時約5%上昇。通貨ランド<ZAR=D3>も対ドルで約3年ぶり高値に上昇した。

*本文2段落目の「大統領選」を「総選挙」に訂正します。

関連記事
先週、ショルツ首相が中国訪問を行った直後の4月22日が、ドイツの検察当局3名の市民を逮捕した。
4月22日、アメリカとフィリピンは合同軍事演習「バリカタン(肩を並べる)24」を開始した。演習は、台湾海峡の近くで初めて行われ、中国の脅威に対する明確な対抗措置と位置づけられている。これまでにない大規模なものとなった。
自民党の麻生太郎副総裁が2024年4月23日にニューヨークのトランプタワーでトランプ前米大統領と約1時間にわたる会談を行った。この会談は、トランプ氏が再選された場合に備え、両者の良好な関係構築を図るものとみられる。
北朝鮮のアニメスタジオが、制裁下にもかかわらず日本や米国の人気アニメーション制作に関与していることが、朝鮮半島の情報分析を行うシンクタンク「38ノース」が22日発表した報告で明らかになった。日本政府は先月、北朝鮮のIT技術者の関与について警告を発したばかり。北朝鮮が制裁を逃れ、日本市場に関与している実態が浮き彫りとなった。
オーストラリア政府が2030年までに再生可能エネルギーを82%まで増やす目標を達成するため、過去最大規模の再生可能エネルギー入札が発表された。全国電力供給網(NEM)向けに6ギガワット(GW)の新規再生可能エネルギー・プロジェクトが展開され、各州で多くの再生可能エネルギープロジェクトが進む予定だ。 西オーストラリア州では、500メガワットの再生可能エネルギー貯蔵発電の入札が始まり、国家エネルギー市場で注目を集めている。