THE EPOCH TIMES

中国 民営石油大手トップを捜査、軍・情報機関と近い

2018年03月02日 17時04分

 中国金融情報サイト「財新網」は1日、中国当局が、積極的に国内外の買収を行う中国の複合企業、中国華信能源(チャイナ・エナジー、以下は華信)の葉簡明会長(40)に対して取り調べをしている、との独占スクープ記事を掲載した。同報道では、葉氏と一部の高官との複雑な関係を詳しく報じた。

 反腐敗や資本流出防止を掲げる中国当局が、大企業への締め付けが一段と強くなるのを反映した。

 「財新網」が1日午後に同記事をその後削除した。原因はわかっていない。

 華信側は、財新網の報道についてコメントを控えている。

 葉簡明氏は2002年に華信を設立。09年に会社本部を上海に置いた。華信は、中国の3大国営石油会社を除いて、国内最大手の民営石油会社だ。エネルギーのほかに、金融などの事業も手掛けている。

 米フォーチュン誌が発表した16年「グローバルトップ500社」ランキングでは、華信は222位となり、葉簡明氏について「最も若い経営者」と評した。

 華信は昨年9月、91億ドル規模でロシア国営石油大手ロスネフチの株式14%を取得し、一躍世界の注目を浴びた。中国当局は、昨年夏以降、国内大手複合企業の大規模な海外買収にストップをかけた。ロスネフチ株式取得で、華信は国内唯一10億ドル規模以上の買収を実現した民営企業となった。

 また、同社は13年に、東ヨーロッパのチェコで欧州事業本部を設立した。このため、華信は近年、チェコの銀行、メディア、通信業などへの出資を拡大した。中央アジア、中東やアフリカまで買収を加速化してきた。

 華信、軍とのつながり

 「財新網」の報道によると、葉簡明氏が12年、華信の内部で共産党委員会の設置を計画していた際、中国武装警察部隊の上海政治学院前院長の蒋春余氏に党委員会書記の就任を依頼したという。

 また葉氏は、中央軍事委員会弁公庁高官の王宏源氏を、同社顧問センターの秘書長として招き入れた。浙江省義烏市出身の王氏は、地元や軍内の友人を華信の顧問として葉氏に紹介した。

 中国国内では、葉簡明氏は、中国共産党元老である葉剣英氏の親族だと囁かされていた。しかし、サウスチャイナ・モーニングポストは、福建省出身の葉簡明氏は一般労働者家庭の出身だと伝えた。

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