THE EPOCH TIMES

アングル:習主席の側近、中国諜報当局のトップに=関係筋

2018年03月03日 10時06分

2015年当時、海外諜報活動を担当していた馬建・国家安全部副部長が汚職の疑いで捜査され、翌年に党から追放された。昨年2月に収賄の疑いで訴追されると中国の司法当局が発表して以降、この件について公式な発表は何もない。

馬氏が容疑を認めた同4月には、中国のウェブサイトやソーシャルメディア上では自白する動画が流れた。同氏はまた、中国で最も有名な逃亡者である実業家の郭文貴氏を助けるため、職権を乱用したと認めている。米国在住の郭氏は、中国政府高官の間にはびこる汚職を暴露している。

郭氏は馬氏の主張を否定している。

馬氏は、2015年に汚職事件に巻き込まれ終身刑となった、国内治安を取り仕切っていた大物の周永康氏以来、捜査を受ける最も高位の治安当局者である。

「馬氏が残していった混乱を収拾するため、王氏が(国家安全部部長に)就任する」と、アジア地域のある外交官は話す。

中国政府は正確な数字を公表するのを4年前にやめてしまったが、国内治安対策費は国防費を上回っている。また、同国は諜報活動において何度かヘマをやらかしており、批判にさらされている。

そのうちの1つは、新疆ウイグル自治区に暮らすイスラム教徒ウイグル族に対し、シリアやイラクの武装グループに参加した者がいるとして、ひそかに東南アジア経由でのトルコ渡航を阻止していることだ。

「中国は彼らの行動について情報が乏しく、(実際に武装勢力に関与しているという)証拠を十分に得ることができない」と、もう1人の外交筋は語った。

(Ben Blanchard記者、Benjamin Kang Lim記者、Philip Wen記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

 

 2月28日、治安機構の粛清と諜報活動の失敗挽回を目指す中国では、習近平国家主席(写真)の側近である公安部副部長が、同国の諜報トップの座に就くとみられると、関係筋5人が明らかにした。北京で昨年10月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)
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