米共和党有力議員、輸入制限でカナダとメキシコの適用除外求める

[メキシコ市 4日 ロイター] – 米下院歳入委員会のブラディ委員長(共和党)は4日、トランプ大統領が表明した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限について、カナダやメキシコをはじめとする貿易相手国から公正な条件で輸入されている製品は適用除外にすべきとの見解を示した。

ブラディ氏はメキシコ市で開催中の米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の合間に発言。下院歳入委員会は米通商方針を管轄する。

トランプ大統領は前週、鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針を表明。現時点では、NAFTA加盟のカナダとメキシコからの輸入が関税適用の対象に含まれるかどうかは明らかになっていない。

ただ、米ホワイトハウスのナバロ通商製造業政策局長は4日、CNNテレビの番組で、一部の企業を適用除外とする仕組みが盛り込まれるとの見方を示した。

ナバロ氏は「例外を設ける必要がある特別なケースについては除外手続きを可能にする。そうすることで、企業活動を前進させることができる」と述べた。

ブラディ氏は、カナダとメキシコが除外されるべきかどうかについて問われ、「その通りだ。この2カ国だけでなく、すべての公正に取引されている鉄鋼とアルミニウムを除外すべきだ」と語った。

「他の諸国についても強く主張することが可能」としたうえで、トランプ政権側に引き続き適用除外を訴える考えを明らかにした。

同氏によると、5日に予定されるカナダのフリーランド外相、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、メキシコのグアハルド経済相による会合では、米国の輸入制限が中心議題になる見通し。ブラディ氏はまた、NAFTA再交渉で進展があったと述べた。

メキシコ交渉団のサルバドル・ベハル次席代表は、メキシコ側はいかなる関税も「(NAFTA)交渉とは別に」対処する必要があるとの立場を表明していると述べた。

米国にとって鉄鋼、アルミニウムともに最大供給国であるカナダは、いかなる関税も決して容認できないとしている。

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