THE EPOCH TIMES

米中関係は互いに不信感増大=防衛省シンクタンク

2018年03月05日 13時32分

 レポートは、特にアジア太平洋地域における米中関係の展開を見ると、安定性を保つ努力が見られる一方、双方の不信感は増大していると指摘。

  朝鮮半島の問題について、中国は「安定、平和的解決、非核化が重要で、北朝鮮を崩壊させたり、米韓同盟が強化されたりすることを望んでいない」とした。

 これに対して、米国にとっては朝鮮半島の非核化が最も重要で、同盟国である日本・韓国の安全保障も関わる。「朝鮮半島問題は、北朝鮮の行動次第で事態のコントロールが難しい危機が発生する可能性がある」と指摘した。

 南シナ海問題は、中国にとって近年重要性が著しく上昇し「回復すべき領土」という位置付けとなるという。いっぽう、米国にとっては、航行の自由と海洋の法的秩序を守るという点が重要であり、またフィリピンとの同盟関係も関わっている。

 「南シナ海問題は、関係国も多く、かつ近年急速に米中関係の焦点となった問題。安定的に処理するようなメカニズムは存在しない」と不安定要素が多いとした。

 台湾問題は、中国にとって、中華人民共和国成立時より一貫して最も重要な問題であり、「一つの中国」の原則どおり、将来必ず統一すべき領土であると考えられている。ロイター通信によると、3月5日に開幕した中国全国人民代表大会(全人代、国会にあたる)の開幕演説で、李克強首相は、中国政府が台湾の分離・独立を容認しない考えを示す見通し。

 米国にとっては、「一つの中国」政策にのっとり、台湾関係法などに基づくコミットメントを維持し、平和と安定を維持すべき問題となっている。米国は3月初旬、双方高官の訪問を許可し、台湾との関係強化を目指す「台湾旅行法」をまもなく成立させる。

 防衛研究所は台湾問題について、米中は安定性を保つプロセスを持つが、大規模な衝突が起きる可能性もはらんでいるとした。

(編集・佐渡道世)

関連キーワード
^