THE EPOCH TIMES

西側の軍事技術はこうやって盗まれてしまう 中国の手口の数々(下)

2018年03月23日 12時39分

西側の軍事技術を虎視眈々と狙う中国共産党。近年、軍事情報の窃盗は軍を成長させる国家戦略となっており、ますます憂慮すべき問題となっている。

西欧諸国は、中国はこれまで主に4つの戦略を通して技術を盗んできたと分析する。前回の記事は戦略1)中国政府は、大規模な外資系ハイテク企業を買収する国内企業を支援、戦略2)ハイテク企業を中国に投資させる、について述べたが、この記事は戦略3)海外で一流の外国人研究者や中国人専門家の募集に力を入れる、戦略4)外国企業との協力を促進、について記述する。

戦略3:海外で一流の外国人研究者や中国人専門家の募集に力を入れる。

中国共産党機関紙・人民日報の報道によると、当局は2015年5月に開かれた統一戦線の会議で、海外の中国人の学生や学者が統一戦線の主要な目標となると明言した。当局は中国人の留学生と良い関係を築くだけでなく、彼らを利用すべきだと述べた。

海外の留学生や研究者を取り込む手段の一つに、科学技術分野で働く人材を誘致するためのリクルートキャンペーン「千人人材計画」がある。2010年の「千人人材計画」は、IBM半導体研究開発センター勤務の朱慧瓏氏をはじめ、米半導体大手MEMSICの元戦略責任者陳東敏氏、米エネルギー省が運営するオークリッジ国立研究所の磁気ナノ材料工学の研究者で、テネシー大学ノックスビル校教授の沈健氏など一流大学、研究機関、著名企業から人材を獲得している。

2017年11月まで、専門家ら7,000人以上が、このプログラムの下で中国にリクルートされた。

中国当局は、100万元(1650万円)の補助金を支給するなどの高待遇で彼らを呼び寄せている。ほかにも大学、研究機関、または国有企業でのリーダーとしての地位、研究助成金の支給、配偶者の雇用保証などの約束を交わしている。

近年、FBIはこの「千人人材計画」によって募集された学者の動向に関心を払っている。

2017年9月、バージニア工科大学で生物系工学の張以恆教授がFBIに逮捕され、不正詐取を企てた罪で起訴された。

張氏は2005年からバージニア工科大学に勤務し、米国エネルギー省、米陸軍研究室、空軍科学研究室、国防大学の計器研究プロジェクトなどの研究プロジェクトに関わった。張氏は、中国科学院天津産業バイオテクノロジー研究所の研究者でもある。同研究所のウェブサイトによると、張氏は第12回目の「千人人材計画」に採用されたという。

張以恒教授は天津市第12回目の「千人計画」に採用された。(ネット写真)
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