米国、南シナ海で「航行の自由」作戦継続へ=マティス国防長官

[米軍用機 29日 ロイター] – マティス米国防長官は29日、中国が軍事拠点化を進める南シナ海で引き続き「航行の自由」作戦を展開する姿勢を示した。

米海軍は27日、中国が領有権を主張する南シナ海の西沙(パラセル)諸島周辺で、軍艦2隻を航行させ「航行の自由」作戦を実施した。中国国防省は米軍の作戦実施に反発。米軍艦が許可なく侵入したとし、同海域を離れるよう警告するため軍艦と航空機を派遣したと発表した。

マティス長官は「航行の自由作戦を積極的に否定し、憤りを示している国があるが、南シナ海は国際水域であり、航行の自由が展開できることを多くの国が望んでいる」と述べ、中国を批判した。

米国は中国による南シナ海の軍事拠点化を理由に、米海軍主催の合同軍事演習への招待を取り消したばかり。

関連記事
日米韓が最初の「インド太平洋」対話を、米国東部時間5日にワシントンで開催した。
中国共産党は最近のハイレベル協議や、南シナ海はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内であるという2016年の国 […]
中共は南シナ海の紛争を解決するためにベトナムを引き寄せている。対中国共産党包囲網の下で、各国はベトナムを引き込もうとしている。
中国が南シナ海で進めている人工島建設は、同海域の海洋環境に壊滅的な打撃を与え、サンゴ礁を破壊し、魚類資源を脅か […]
フィリピン国防省は昨年12月中旬、同国の戦略上重要な島に近い係争水域における「中国の活動」を監視した上で、南シ […]